このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2024年2月28日水曜日

品種育成者の権利(PBR:Plant Breeder's Right)の尊重

2月12日に投稿したこの記事の中で、挿し木や接木によるバラ苗の増殖に関する種苗法の解釈に大きな間違いがあるように思え、一旦その投稿を非公開にして、内容を確認中です。

これまでの私の認識

登録品種を育成者権者に無断で増殖することは(種苗法第21条に規定されている事例を除き)品種育成者の権利を侵害する。

そのように思った根拠の一つは、デビッド・オースチン・ロージズ社のラベルに記載されている以下のような文言です。

 ライセンス欄◀︎に「バラ苗を許可なく増殖並びに販売することは固く禁止されています」と表記されている

これに対し農水省の見解は、「登録品種を増殖しても、それを外に出さない限り種苗法には抵触しない」とのこと。

登録品種の種苗は適正に利用しましょう|農水省(パンフレット)pdfファイル

育成者権者に無断で増殖したバラ苗を "有償・無償を問わず譲渡する" のは権利の侵害であることに疑問はありません。 問題は、栽培者が自分のために接木や挿木をする「自家増殖」が種苗法に抵触するのかどうか? という点です。

これに関しては、種苗業界(バラの大手ナーセリー)と農水省の見解の差があまりにも大きいと思えます。情報の収集と、自分の考えをまとめるのに時間がかかりそうですが、元記事に必要な訂正をしてから、改めて投稿し直します。

3月21日追記:
次の投稿:「ペットボトルでバラの水挿し その後」の文末に、「PBRについて」という一文を書き加えました。PBRの尊重についての私見の全文は、大手バラナーセリーの見解を確認してから後のことになります。

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