このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2011年10月31日月曜日

根頭癌腫病はこわいぞ

バラ類 根頭がんしゅ病」タキイ種苗株式会社 病気情報|バラ類 根頭がんしゅ病

病原菌はアグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という細菌の一種で、1~3本の鞭毛を有する1~3×0.4~0.8μmの棹状細菌

これはまた別の事例です。今年5月に新苗として植え付け。2番花まで咲いたものの、その後緩やかに樹勢が衰え、調べたときはほとんど枯死に近い状態でした。

驚いたことに、この株にもバッドユニオン直下に "麻ひも" が食い込んでいました。

そして、巨大な根頭癌腫病の瘤が。噫々。

今こうして写真で見ればすぐにわかりますが、植え付け時に見落とすのもやむを得ないほど細い紐でした。(でも、なんでここに麻ひもが巻かれているんだ?)

しかし、この2例から、健全な生育が妨げられば、その結果株が本来持っているはずの抵抗力が弱まると根頭がんしゅ病ができやすくなるのだということが推測できます。

2011年10月30日日曜日

生育が悪いバラを調べたら(その2)

このページは、2011年10月28日「生育が悪いバラを調べたら」の続きです。

箱庭のこぼさんwrote:
> 癌腫病になったバラは、テープが食込んで苗が弱り、菌が入ったのでしょうね。
たぶんそうでしょうね。植物も防御システム(抵抗性)を備えているそうなのですが、今回はテープの食い込みが遠因になってその抵抗性が弱まり発病したのでしょう。「枝枯病」あるいは「バラ疫病」の発病も、病原菌が繁殖しやすい環境下に抵抗力が弱い株があったと考えるのが自然でしょう。

植物の持つ防御機構については;
Dr.(ドクター)岩田の『植物防御機構講座』に詳しい(専門的な)知見が紹介されています。人体もそうだけど、植物もすごいんだね。

> 苗が落ち着いたら、テープは取ったほうが良いですね。(せっかちな私は取るのが早い)
私もさっそく今年植えた株を調べました。この事例では細い縒り紐状になっていましたから、見逃しやすい状況でした。成長が芳しくない株は特に慎重に調べる必要がありそうです。がんしゅ病の瘤が3個も付いていたのは、この株の最も太く長い根でしたが、細根に囲まれてこれもすぐには発見できませんでした。


タキイ種苗の「花前線 | 病害情報」から一部引用:

バラ類 枝枯病
病原菌は、コニオスリウム フッケリ(Coniothyrium fuckelii)という不完全菌類に属する糸状菌(かび)

バラ類 疫病
病原菌は、フィトフトラ メガスペルマ(Phytophthora megasperma)という卵菌類の一種

写真が不鮮明でわかりづらいですね。「枝枯病」というのはバラの枝が枯れる症状(原因は複数ある)一般を示す場合があるので、判断が難しいのですが、
バラの枝枯れ病 ステムキャンカー (これぞ枝枯れ病という究極の見本!)
に鮮明な写真があります。この3枚目の写真が「これぞ枝枯れ病」ならば、今回調査した株も同じだと思われますが、どうでしょう?

でも、「枝枯病」か「疫病」か、病原菌が異なるのでその対処法も違いがあるでしょうか?
私のような趣味園芸では、根頭がんしゅ病も含めて、菌の密度が高くなったこの土壌をどう処分するかということと、伝染・再発させないためにはどうすれば良いのかが問題です。

写真は今回調査した株を掘り上げる前の状況です。この後、糸状菌のコロニーは処分しましたが、土はもとの場所に埋め戻しました。右の株も生育旺盛ではありませんから危険にさらされていると言っても過言ではないでしょうね。

至急、さらに広く深く掘り起こして、その土を処分すべきでしょうか(どう処分すりゃいいんだ?)。

今私が気になることは、糸状菌やバクテリアなどの有害菌を喰い殺す「放線菌」の活用です。放線菌といえば「アクアリフト」があります。その放線菌は極めて強力な印象です。それが枝枯病の病原菌(糸状菌)にどう作用するか、疫病の病原菌や根頭がんしゅ病の「アグロバクテリウム ツメファシエンス」という棹状細菌にはどうであるのか。

上記wiki/放線菌より一部引用:

放線菌はカニ殻やエビ殻等の甲殻類に含まれるキチン質と呼ばれる物質を好むものもある。このキチンはキチナーゼという酵素によって分解され、糸状菌等の病原菌の活性を抑制する効果があり、

いぶし銀のバラ屋」のバラ息さんさんに教えていただいたのですが、バラ栽培農家では根頭がんしゅ病対策に「カニ殻」を使用されるのだそうです。さすがプロですね、よくご存知なんだ。

「糸状菌等の病原菌の活性を抑制する」の "等" には、もしかしたら根頭がんしゅ病の「棹状細菌」も含まれるのかも。

2011年10月28日金曜日

生育が悪いバラを調べたら

生育が悪いバラを調べることになりました。そのバラは私のものではないのですが「初心者に勉強の機会を」というご配慮であろうと、非力を顧みずトライしてみることにしました。なお、場所や品種などに関しては、初心者の間違ったレポートが関係者にご迷惑をおかけすることを避けるため伏せさせていただきます。

生育が悪いバラの新苗

このバラは今年6月に新苗で植え付けられました。写真は植え付け1ヶ月後です。場所は緩やかな傾斜地にある花壇のそのいちばん下で、雨後はいつまでもジメジメするような水はけの悪い場所です。赤土混じりの固い用土で、牛糞堆肥を混ぜ込んで植え付けられました。

その後1~2回摘蕾され、夏の間は成長は緩慢だったものの少し大きくなり、8月下旬の秋剪定とウッドチップのマルチを敷いた後に急に枯れ込んで小さくなってしまいました。

異変に気づいたのは10月の始め。中旬にはあきらかに危険な状況になりました。写真は調査した10月19日の状態で、1枚目の写真とほぼ同じ角度から撮影されています。左の大きかった枝が消滅しシュロ縄が空しく残っていますね。

右の枝は2回摘蕾され、その後小さな蕾がつきましたが萎びてしまっています。害虫の被害か病気なのか、慎重に調べてみることにしました。

糸状菌のコロニー

まず気づいたのは株元のウッドチップのマルチに糸状菌のコロニーがあることです。写真で白く見えるのがそうです。

ウッドチップの下、地面との間にこれだけの糸状菌のコロニーがありました。花壇の別の数カ所も調べましたが、大きな糸状菌のコロニーは見当たりませんでした。この場所の湿気が糸状菌が繁殖するのに適していたものと思われます。

しかし、糸状菌(カビの一種)は多種なのでこれが原因かどうかはまだわかりません。

なお土壌酸度はどこも同じで pH4.75 でした。

この株を、害虫が潜んでいるかもと広範囲に慎重に掘り起こしました。ミミズが5匹いただけでコガネムシの幼虫やネキリムシの類は発見できませんでした。

長い根もあるし根量はそれほど貧弱ではないですね。少ないですが白い新根も見えます。気になるのは台木より上にある褐変した部分です。台木や葉がある茎の部分はまだ緑色を保っているのに。(この時点で完全に枯れている枝は既に切除しています)

これは糸状菌が引き起こす「枝枯病」ですね?

さらにその部分を仔細に見ると、なんだ、これは?

なんと!接ぎ木テープが捩れ細い縒り紐状になって深く食い込んでいました(仰天)

これじゃ首を絞められているようなもので、成長が緩慢だったはずです。

根頭癌腫病のクラウンゴール

さらに根部を調べると「根頭癌腫病」の瘤が。

しかも瘤は3個もありました(仰天X仰天X仰天)。

この株をどうするかも任されています。正しい処置はこのまま焼却処分すべきでしょうが、なんとか回復させることはできないものか、思いつくままに作業を進めました。

  1. 根頭癌腫病ができている根を切断
  2. 株全体を(枝も含めて)「石灰硫黄合剤」10倍希釈液に3分間浸漬
  3. 流水で洗浄し、さらに24時間水道水の汲み置きに浸漬。水は数回交換
  4. EM活性液の2000倍希釈液に5日間浸漬。EM希釈液は毎日交換
  5. これまでバラを植えたことの無い(今後も予定の無い)露地に植え付け。バーミキュライトや籾殻燻炭、特にピートモスを多めに混入し、アクアリフト300LNの希釈液を散布。無施肥

回復させるのは奇跡に近いかもしれませんが、とりあえずここまで終えました。

  1. マルチング資材の問題(このチップは評判が悪い)
  2. 病原菌に汚染された土壌の処理
  3. 枝枯病対策
  4. 根頭癌腫病対策

特に4)の根頭癌腫病対策については難しそうです。しかし私は台木を提供したり苗を預かったりしているので、避けては通れない問題です。

例えば、1年前に大手種苗メーカーからバラの2年生大苗(ポット入り)を購入しました。栽培地や栽培農園、栽培履歴が添付された、私にとっては高額な苗です。配達されたときはまだ花壇の準備ができていませんでしたから(これまでバラを植えたことの無い畝に)仮植えしておきました。2ヶ月後に定植しようとすると、なんと根頭癌腫病が発生しているのに気づきました。さてこの場合、問題はどこにあるのでしょう?

『バクテローズ(予防効果のある生物農薬)の都道府県別出荷量を調べて、その量が多い地域で苗を生産をしているところからは購入しない』という笑い話?もありますが、実際は病原菌が付いている苗(や土)を完全に排除するのは難しいですよね。そもそも、根頭癌腫病を引き起こす病原菌は(密度を問わなければ)どこにでも存在しているんでしょう?

とりあえず思いつく癌腫病対策

  1. 大苗の植え付け時期に合わせてバクテローズを購入
  2. 苗床にはキトサンを含む資材を投入
  3. 剪定ばさみなどの器具の消毒とスコップなどの洗浄
  4. 株の健康を維持するための肥培管理
  5. 根を傷つける害虫対策
  6. 抵抗性のあるノイバラ品種ISU60-5の入手
  7. アクアリフト(放線菌)の活用

情報源:

根頭がんしゅ病ってほんとうに予防できるの?
バラの病気実例集

罹病した株の回復方法よりも、どうすれば発病を防げるかが重要です。そのためには何よりもまず根頭癌腫病について勉強しなければと思います。癌腫病の病原菌は抵抗力の弱い株の根の組織に侵入してその遺伝子を書き換えるのだそうですね。その結果あの不気味な瘤ができる。病原菌は瘤の中にいるではなく、外にいて瘤を食料庫にしているのだそうです。

みなさんのバラはどうですか? 『癌腫病なんて関係ない』と思っていませんか? でも、これまで原因不明で枯れた株はありませんか? あるいは今現在育ちの悪いものは?

こわいぞ~癌腫病。。

2015年8月追記:バラの根頭癌腫病にはその後も悩まされ続けることになります。その後のより詳しい状況を「バラの根頭癌腫病 −2」にアップしています。

2011年10月25日火曜日

鈴木ぼかし 3週間後

雨が続いたこの数日、ぼかしは防水シートを被せていました。強烈だった臭いは消え温度も下がりました。大部分が赤玉土程度のさらさらした感じになりましたが、まだ1cmほどのコロコロした固まりがあります。たぶん水分を吸って固まった鶏糞でしょう、これが分解されるまで完成ではありませんね。

ぼかしの含水量は『強く握ればお団子になり、つんつんすればパラッと崩れる』という60%程度です。臭いは(今日初めて手でつかんで鼻先で臭いを嗅ぎました)、あえて例えれば「鰹節製造工場」みたいな、ちょっと美味しそうな(^^; 臭いもします。腐敗臭は感じないので一安心。

それにしても「アクアリフト 300LN」の発酵の凄まじさ。これまでと同様ですが、すぐすごく高温になってまた急速に冷めるというのは。。主なバクテリアは放線菌の類だそうですが、高温で死滅したんじゃないよな? 高温時にもっと頻繁に(例えば1日2回とか)切り返せば良かったのかも。

もう一度(3回目になるけど)アクアリフトを投入しようかな。そうすれば生きたアクアリフトたっぷりの「超高級ぼかし」ができるぞ。

2011年10月10日月曜日

鈴木ぼかし 1週間後

今日は温度が低く(ぬるい風呂程度)、一昨日追加投入した「アクアリフト 300LN」の効果か、あるいは発酵過程の一段階なのか、臭いも少し弱まってきたように感じます。かすかに”いい匂い”も混じっているような。嗅覚がヘンなんですかね(^^;

ぼかしの山の表面から少し下の層が焼けて灰になったように見えますね。この辺りの農家の方は堆肥の発酵の状態が良いのを『よう燃えようね』と言いますが、まさに燃えカスみたいです。

4回目の切り返しをしました。温度は下がったけど、まだ丸い固まりがあるし、完成まではもっと時間がかかりそうです。

2011年10月7日金曜日

オーガニックはつらいよ その2

EMボカシを作りました。株式会社EM研究所|EM使い方ガイド(栽培用)栽培用PDF をダウンロードして、それを参考にしました。

米ぬか:油かす:魚粉=6:2:2の割合です。1週間前に作っておいた「EM・糖蜜混合100倍希釈液」を材料の重量10Kgあたり2リットル使いました。たまちゃんレシピではこれは1.5リットルなのですが、今回は材料がやや乾燥気味だったようです。

計80Kgを作り5個のリンゴ箱に詰めましたが、作業には5時間近くもかかってしまいました。

作業しながら少し古い話を思い出しました。福岡市で開催されたあるスポーツの国際大会の取材中に、ドイツチームの監督から『日本には良いオーガニックの手法があるそうだね?』と尋ねられたことがあります。その頃は家庭菜園を始めていてEMのことも少し知っていましたから、質問はたぶんそれのことなんだろうと思いました。

でもそのとき私はEMに疑問を感じていました。EMが肥料ではないことは承知していても、やはり肥料的な効果を期待してしまいます。当時はボカシではなく活性液を水で薄めて畝に散布するだけだったんですけど。そんな微妙なことを説明する会話力などないから『う~ん』と唸るだけ。
そしたら監督『なんだ、知らないのか』といった表情。

おいおい、知らなくてあたりまえだろ?おれを誰だと思ってるんだ。しかし、EMってドイツにまで知れ渡っているのか?

余談:なんでドイツチームの監督とこんな会話をするのかというと、バーバラさんが撮ったドイツチームの選手のきれいな横顔の写真が大会の公式パンフの表紙になったりして、ちょっと通じ合っていたからなんです。

家庭菜園を始めた頃はEMがちょっとしたブームになっていたようですが、私の周りでは徐々に下火になっていって、今は「生ゴミ処理用」という印象があります。使い方しだいなんでしょうか。

5時間近くも魚粉を素手でモミモミしていたから、おまけにその後「鈴木ぼかし」を切り返したから体中に臭いが染み込んでしまいました。風呂に二回浸かり、洗っても洗ってもとれません。久しぶりに一緒に遊ぶのを楽しみにしていた孫娘が;

クサッ!

2011年10月5日水曜日

ミニバラ用スタンダード台木の挿し木

粕屋町バラサークルで来年2月に計画している「切り接ぎ講習会(実習)」には、現在露地に植えているノイバラを台木として使う予定ですが、台木の数がメンバー一人あたり2株程度しかありません。

ちょっと物足りないかなと思っていたら、「NHK趣味の園芸」2011年2月号の特集『覚えて得する バラの接ぎ木』(鈴木満男さん)のなかに、切り接ぎによるミニバラのスタンダード仕立てが紹介されており、その台木はノイバラをこの時期にポットに挿して作れることを知りました。もしこれがうまく行けばおもしろくなりそうなので、さっそく準備にかかりました。

作業は、今年の春に伸びたシュートを切り、それを長尺のまま挿し木して発根させ、4ヶ月後の2月にそれに芽接ぎをするという2段階の手順です。「ミニバラ用スタンダード台木」としていますが、ミニバラに限られるわけではありません。直立性のHT品種はムリでしょうが、穂木の太さからむしろシュラブやポリアンサが接ぎやすいと思います。

今回挿し木したのはノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)ではなく、スタンダード台木用に育種された品種です。スッと伸びた1メートル強の枝が約30本。ツクシイバラも10本ほど挿しました。ツクシイバラの台木としての適性=枝(幹)の伸び具合や、接ぐ品種との親和性、癌腫病に対する抵抗性や寿命などがどうなのかはわかりませんが、これはテスト用です。まだ少し数が足りない(50本は挿したい)ので、さらにノイバラか「クイーン・エリザベス」を探してみようと思います。

註:スタンダード台木はノイバラと限定されているわけではありません。台木としての適性があれば品種は何でもいいわけです。・・と言っても、ノイバラ以上にふさわしい品種を知りませんが。ノイバラには、例えば「K−1」のような目的に応じて育種されたものや、自然交雑(突然変異)してできたと思われる亜種があります。

穂木は採取してから2晩バケツに寝かせておきました(良いことではない)が、この水を薄~いEM希釈液にすると雑菌が繁殖するのが抑えられて効果があるという話もききました。どうなんでしょうか。

挿し穂の基部は「片クサビ型」に調整し、長尺挿し穂の先端には枝葉を残していますが、頂芽は切り落としています。

畑に置くから毎日潅水できるとは限らないので「保水性」を考え、そして猿渡先輩のアドバイスを思い出して「無菌」を意識しました。(でもピートモスは「無菌」ではないでしょうね?)

  • 赤玉土小粒 56リットル
  • 鹿沼土中粒 56リットル
  • バーミキュライト 12リットル
  • ピートモス(pH未調整) 12リットル

これを12cmロングポットに入れ、防風と保湿が目的の簡易温室に並べます。横にセットした支柱に3箇所でしっかり固定して、ポットの底(外側)には籾殻燻炭を敷きました。ポットの固定と保温が目的です。

スタンダード台木の挿し木

この後、温室の枠組みを作りました。フレームは物置テントの廃品利用ですが、パイプの径が25mmなのでビニールハウス用の部材が使用できます。ジョイント金具などはずっと以前ホームセンターの在庫処分で「1個10円」という価格につられて購入していたものが役に立ちました。でも、使用方法もよくわからないまま購入したので「金具の使い方が逆」とかになっています(笑)

挿し木直後は「乾燥」が大敵なので早急にビニールを張りたかったのですが、所用のため中断。ところが、なんという天の配慮か、夜になると南風が止み静かな小雨が降り始めました。まるで「ミスト潅水」しているみたいです。ラッキー。

寒冷紗の設置

強い午後の光を和らげるため寒冷紗を設置しました。

簡易温室にビニール張り

追加して、スタンダード用の台木を9本挿しました。4日に挿したものと同じですが、やや細くて短いです。これで、ミニバラ用スタンダード台木が40本と、テスト用の「ツクシイバラ」10本の計50本の挿し木作業が終わりました。

バーバラと二人でビニールを張りました。保温が目的ではなく保湿と防風のためです。夕闇が迫ってきたので細部の仕上げはまだですが、素人が自力で作ったにしてはまずまずのできばえです。すでに天井部分は結露しています(写真でわかるでしょうか)。

十三夜の月が出ました。

2011年10月3日月曜日

鈴木ぼかし作り開始

鈴木ぼかし」とは、鈴木満男さんの「バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック」(日本放送出版協会)P42の「ぼかし肥のつくり方」で紹介されるぼかしのことです。用途はバラの寒肥で、株の近くに宿根草などが植えられていて寒肥の穴を掘る余地がないとき、この「鈴木ぼかし」を1株あたり5リットルほど株元にマルチングします。

準備した材料は、赤玉土100Kg 油かす40Kg 乾燥鶏ふん60Kg 米ぬか6Kgです。ぼかし肥用微生物資材はアクアリフト300LNです。

数日前から畑の中で何か臭うなと感じていましたが、犯人は「乾燥鶏ふん」。覚悟を決めて撹拌作業に。パレットと防水シートそして木枠は正解で、向◯さんから提供された "い草の花ゴザ" もジャストサイズ。作業は(重労働ですが)順調に進み、赤玉土が臭いを吸着したのか、それとも私の嗅覚が麻痺したのか、作業開始後まもなく臭いは気にならなくなりました。ちょうどその頃にOさんが来られましたが、もしかしたら臭かったかも(^^;

左官さんがモルタルを捏ねるときの要領を思い浮かべながらひたすら撹拌。水は材料の55~60%と書いてあります。アクアリフト300LNの希釈液を100リットル使いましたが、やはりホンの僅かに水分が足りないような気がしますので、明日20リットルほど追加します。pHは5.75でした。良いボカシが出来そうな気がします。お楽しみに。