このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2023年12月24日日曜日

2023年秋の ひとりバラまつり(まとめ)

10月28日の「2023年秋の ひとりバラまつり スタート」からおよそ2ヶ月が経過し、今秋のバラまつりは本日で終了。最後の開花は「あけぼの」になった。

あけぼの
 あけぼの 12月24日

バラまつり期間中に撮った写真は、以下のように仕分けて、別ページに移動。

註:言わずもがなですが、これらの写真は "自分にはどう見えたか" を記録したもので、花の形や色などにバラ図鑑的な客観性はありません。栽培に有用な情報もありません。
また、サイズの大きな画像を多用しているので、従量制で課金される通信環境での閲覧はご注意ください。


試作4品種
 試作 4品種 12月2日
試作3品種
 試作 3品種 12月7日
2023年 秋 開花記録(開花日基準)
開花日ハイブリッド ティ試作品種Topic
10月28日メルヘンケーニギン
10月29日1-08-01 1-08-05
10月30日ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス2-53-16 1-N2-01
10月31日2-05-01 2-05-02
2-53-16
11月1日メルヘンケーニギン イーハトーブの風 魅惑1-07-01
11月2日イーハトーブの風 ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス
ホット神崎(二花) 魅惑 クリスチャン ディオール
11月3日ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス(一花 二花)
クリスチャン ディオール(一花 二花)
開花ピーク
ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス
11月4日ジェミニ ホット神崎1-06-04 1-03-05
2-133-12
11月5日フロージン '82 雪まつり ファーストレディ アキエ1-03-03 2-53-09
1-07-01 1-03-05
この日までに全体の約1/3が開花
11月6日魅惑 あけぼの コンフィダンス
フロージン '82(一花 三花)
1-02-02開花ピーク
メルヘンケーニギン フロージン '82
11月7日手児奈 ジェミニ カノープス ホット神崎(一花 三花)
コンフィダンス(五花) フロージン '82
2-133-14 2-133-15
1-03-11
開花ピーク
コンフィダンス ホット神崎
11月8日フロージン '82(三花) 雪まつり あけぼの
11月9日クリスチャン ディオール ガーデンパーティ
ロージー クリスタル
1-03-02 1-03-09
Unknown 1-02-03
11月10日イーハトーブの風 ジェミニ フロージン '82 魅惑
あけぼの ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス
この日までに全体の約1/2が開花
ハウス内の見通しが良くなってきた
11月11日ロイヤルハイネス(一花 三花)1-03-04 1-02-01開花ピーク・ロイヤルハイネス
11月12日蒼い月
11月13日衣通姫2-53-08 2-133-20
11月14日カノープス ロイヤルハイネス
ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス 雪まつり
ジェミニ
1-01-13 1-03-17
1-02-04 2-133-13
2-133-20 1-05-03
11月15日魅惑 手児奈 ロイヤルハイネス ジェミニこの日までに全体の約2/3が開花
少し寂しくなってきた
11月17日1-01-13 1-03-17シュラブなどで盛花の習作
盛花を生けるのは数年ぶり。楽しい
11月18日あけぼの昨夜の強風でハウスの天井ビニールが
大きく破損。X'masのバラは無理かも
11月19日マヌーメイアン 衣通姫 スーパー ロージー
雪まつり メルヘンケーニギン
11月20日雪まつり ロイヤルハイネス クリスチャン ディオール
魅惑
2-133-17 2-133-03
11月21日ラ マルセイエーズ ジェミニ年内に咲く可能性があるHT成株の蕾は
残り100個程度
11月22日ラ マルセイエーズ ジェミニ クリスチャン ディオール2-133-03 2-133-17
11月23日叶絵 ロッシ⁺ ジェミニ1-01-01 1-04-06
1-02-06
11月24日ロッシ⁺(三花)1-04-11
11月25日ロッシ⁺(二花) クリスチャン ディオール
11月26日ジェミニ1-04-09 1-04-11
11月27日カノープス1-03-12ひとりバラ祭り 1ヶ月経過。
残すは "雪まつり" "あけぼの" "手児奈" など
70蕾ほど。直会はしばらく後になりそう
11月28日雪まつり 雪まつり(二花/同2日後)
11月29日蒼い月
11月30日ジェミニ(一花 二花)1-N2-02 1-08-01
12月2日雪まつり(一花 五花)1-N2-02 1-07-02
2-02-03 四花
12月4日ジェミニ ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス
12月5日雪まつり( 五花・投入れ習作) ラ・マルセイエーズ
フロージン '82 ジェミニ
1-08-05 1-03-07
12月6日あけぼの ジェミニ強風で破損したハウスのビニールの
張り替え終了。一安心
12月7日ジェミニ1-07-02 1-01-10
1-02-02 三花
12月8日ロイヤルハイネス 手児奈 メルヘンケーネギン
あけぼの ホット神崎
1-06-01 1-N1-01
1-04-07
12月9日ジェミニ メルヘンケーネギン 雪まつり アンナプルナ開花待ちは30ほど。来年も栽培する品種や
その土替えの時期が気になり始めた
12月10日ジェミニ メルヘンケーネギン2-133-18 1-03-06
2-53-08 2-05-03
2-133-24 1-03-05
1-02-06 1-02-02
12月11日雪まつり ジェミニ  コルデス パーフェクタ あけぼの
12月12日ホット神崎
12月13日イーハトーブの風 あけぼの1-01-08 1-02-02
1-03-13 1-06-05
試作品種の鉢を並べている育苗ハウスに
うどんこ病発生。殺菌剤を散布した。
14日15日は多忙で、ハウスに行けない
12月16日ホット神崎 スーパーロージー 叶絵1-01-03 1-03-06
2-53-09
やっとこの季節らしい寒さになってきた
12月17日手児奈 あけぼの撮影中は小雪が舞った。シャッターを押す
指先が悴む。"冬薔薇" の季節になった
12月18日ロージークリスタル あけぼの
12月19日あけぼの 手児奈1-02-07 1-03-10試作品種の秋の開花はほぼ終了
HT成株の残りは10花程度
12月20日あけぼの
12月22日あけぼの全国的に寒波到来。時折雪が舞う
秋のバラもそろそろ終了
12月24日イーハトーブの風 手児奈 あけぼの(一花 五花)2023年 秋のバラまつり 終了
  • 日付をクリックするとその日のページが開きます。
  • ダイアナ・プリンセス オブ ウェールス(エレガント レディ)を "ダイアナ" と略記している場合があります。
  • 昨年秋の開花記録は、「2022年 秋のバラ 一覧ページ」

 "花の中に御坐す(おわします)ほとけ" に出会えたのか

今年の秋のバラは良くなかった。佳花が咲かないとバラまつりも楽しいだけではない。苦しく反省することが山ほどある。最も拙かったのは秋口の肥培管理。その記録が、10月7日の記事;「リセットの9月, リカバーの10月」と、その続編の 10月27日;「リカバーの10月 pHとECの推移」に残っている。

このグラフでは数値が見づらいが、EC値(縦軸 / 培養土中の肥料濃度、特に硝酸態チッソのイオン濃度を反映 / 単位:㎲/㎝ )が3回急上昇し、10月15日には極端(3000㎲/㎝超)に上がっている。これはそれぞれの直前に即効性の肥料を与えたから。花芽形成期に施肥するなんてまったく呆れた栽培者だが、その経緯・詳細(本人は、迷いつつも真剣だった)は、前掲ページに記録。

 ECの推移 2023年9月〜10月

失敗の "ほんとうの原因" がどこにあるのか、来年以降の栽培をどうするのか、時間をかけて考えてみたい。先人に頼らず、「失敗から学ぶ」ことが私の流儀なんだから、

"心ひるむことなく(snip)犀の角の如く、ただ独り歩め。" (釈尊の言葉から。10月15日: "そらの サンサーラ" 参照)

・・と、落ち込みそうになる自分を鼓舞:p

バラまつりでは紹介しなかったが、今秋は交配してできたローズヒップがたくさん獲れた。秋口まではそれを優先する管理をしたので、秋の花まで多くを求めるのは欲張りすぎだろう。しかしそうだとしても、やはり自分は栽培が下手だね。特にヤバイと感じるのは、年々ますます下手になってきていること。歳をとるにつれて体力や知力、感受性が衰えるのは致し方ないとしても、それと佳花が咲くかどうかは直接的な関係はないはず。何かもっと大事なものを失いかけているのでは。

ともあれ、花芽形成期に EC=3000㎲/㎝超 というとんでもない環境に置かれても(ごめんなさい)、健気に咲いてくれたバラたちに感謝。 ありがとう。

私はバラに生かされていると思う。それは、心待ちにしている  "花の中に御坐すほとけとの出会い"  とは異なることだが、それもまた ほとけの慈悲 なのかも。

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