秋のバラが咲き始めた。今秋最初の一輪は「メルヘンケーニギン」。
考えながら写真を撮りたいので、一斉に咲くのは扱いに困るし、晩秋のバラも見たい。なので、遅かった昨年よりもさらに遅らせて9月15日から27日にかけて剪定。開花はボチボチと11月いっぱい続くだろう。少なからぬ本数が "クリスマスのバラ" になりそう。
今年の ひとりバラまつり
春は「交配」に専念。その後の肥培管理がいい加減で、夏の状態は良くなかった。ボーッとしていて、剪定時にやっとそれに気づく始末で、慌ててリカバーしたが、さてどんな花が咲いてくれるだろう。
今秋は、以前から栽培しているHTだけでなく、交配して咲いた花(交配親はHT)も幾つかお披露目する予定。
この数年来、「コンテスト基準のバラの見方から距離をおきたい」と考えている。気持ちや言葉ではなく、写真を撮りながら "自分なりのバラの世界" を探りたいのだが、難しい。
それはとりも直さず "コンテスト基準" の完成度が高い ということ。70年80年というばら会の歴史の中で、多くの優れた栽培者によって築き上げられてきた世界なので、当然のことなんだけど。 でも、もし薔薇を観る眼までも画一的になってしまったら?
昨秋、熊本県・南関町の唐杉純夫先輩のばら個展を撮影したとき、無意識のうちにコンテスト基準で唐杉先輩のばらを見ている自分に気づき、愕然とした。これはまずい。
"花の中に御坐す(おわします)ほとけ" や "究極の真理" は、それを見たいと希求しなければ見えないもの だと思う。なので、まずは自分の意識や感性の問題なのだが、自然が相手だし、何を見ることができるのかは見当がつかない。
また、そのような "こだわり" が眼を曇らせる要因かもしれず、己が "感性" などたかが知れているという思いもある。要するに何も見えていないのだが、バラを見つめる時間が楽しいかどうかをとりあえずの基準にして、前に進む。
祭りの後の "直会"(なおらい/自己批評)は、主な品種が咲き終える1ヶ月後になるだろう。それまではノーコメント(言い訳なし)で写真のみを掲載する。いずれの写真もクリックで拡大表示。
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