このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2023年10月28日土曜日

2023年秋の ひとりバラまつり スタート

秋のバラが咲き始めた。今秋最初の一輪は「メルヘンケーニギン」。

考えながら写真を撮りたいので、一斉に咲くのは扱いに困るし、晩秋のバラも見たい。なので、遅かった昨年よりもさらに遅らせて9月15日から27日にかけて剪定。開花はボチボチと11月いっぱい続くだろう。少なからぬ本数が "クリスマスのバラ" になりそう。

 メルヘンケーニギン

今年の ひとりバラまつり

春は「交配」に専念。その後の肥培管理がいい加減で、夏の状態は良くなかった。ボーッとしていて、剪定時にやっとそれに気づく始末で、慌ててリカバーしたが、さてどんな花が咲いてくれるだろう。

今秋は、以前から栽培しているHTだけでなく、交配して咲いた花(交配親はHT)も幾つかお披露目する予定。

この数年来、「コンテスト基準のバラの見方から距離をおきたい」と考えている。気持ちや言葉ではなく、写真を撮りながら "自分なりのバラの世界" を探りたいのだが、難しい。

それはとりも直さず "コンテスト基準" の完成度が高い ということ。70年80年というばら会の歴史の中で、多くの優れた栽培者によって築き上げられてきた世界なので、当然のことなんだけど。 でも、もし薔薇を観る眼までも画一的になってしまったら?

昨秋、熊本県・南関町の唐杉純夫先輩のばら個展を撮影したとき、無意識のうちにコンテスト基準で唐杉先輩のばらを見ている自分に気づき、愕然とした。これはまずい。

 "花の中に御坐す(おわします)ほとけ" や "究極の真理" は、それを見たいと希求しなければ見えないもの だと思う。なので、まずは自分の意識や感性の問題なのだが、自然が相手だし、何を見ることができるのかは見当がつかない。

また、そのような "こだわり" が眼を曇らせる要因かもしれず、己が "感性" などたかが知れているという思いもある。要するに何も見えていないのだが、バラを見つめる時間が楽しいかどうかをとりあえずの基準にして、前に進む。

祭りの後の "直会"(なおらい/自己批評)は、主な品種が咲き終える1ヶ月後になるだろう。それまではノーコメント(言い訳なし)で写真のみを掲載する。いずれの写真もクリックで拡大表示。

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