このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

お知らせ

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内容は「ばらの育種オンライン勉強会」 案内ページ をご覧ください。
11月23日追記:勉強会で使用するテキストに関して重要な変更をしています。



2011年6月24日金曜日

台木用ノイバラの緑枝挿し

2月に挿した台木用のノイバラは、けっきょく移植しないままで、現在腰の高さまで成長しています。九月までこのまま育て、外側の列を「芽接ぎ」の台木にしようかと目論んでいます。地植えしたノイバラに芽接ぎをする方法は、「相原バラ園 芽接ぎ苗の話」を参考に。

梅雨の晴れ間。気温は高いけど強い南風が心地よく、麦わら帽子が飛ばされないよう押さえながら、ノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)の「緑枝挿し」をしました。こぼさんから「ハクロニシキ」や「ポールズヒマラヤンムスク」などの枝をいただいたのでそれらと一緒に、条間20cmの4条、列間30cmで、10品種計150本です。

ノイバラの穂木40本は、この春に伸びたものの中から早めに硬くなったものを選び、節間が長めのものは3節(写真右)、詰まったものは4節にしました。

7cm程を土に挿します。太さは7mm前後です。それより太いものや柔らかすぎるもの、細いものは捨てました。残す葉は上4枚下2枚程度にしましたが、これは適当でいいような気がします。この台木は来年9月まで育てて「芽接ぎ」用の台木にするつもり(皮算用)です。

挿し木に使用した畝の前作はたまちゃんからいただいた「分けつネギ」で、その肥料はEMボカシ、有機石灰と多めの籾殻燻炭が入れてありました。今回は肥料などは全く入れていませんが、前作のネギは「肥料喰い」なのでEMボカシを多めに投入しましたから、その残肥があるだろうと思います。pHは6.0前後でしょう、pHメータは持っているけど、計るほどのことではないから省略。その畝を耕起し黒マルチを張りました。ベッド幅1メートル、長さ12メートルです。

湿度を保つため農ビの穴空きトンネルを張るべきか迷いましたが、作業やその後の管理が億劫に思えて今回はパス(苦笑)。穂木を保護するために必須の日よけは寒冷紗ではなく「すだれ」を使用しました。畝の湿度を保つために意図的に高畝にはしませんでしたが、それでも梅雨明け後には潅水作業も必要になると思います。裾のピンを外せば水やりも簡単にできます。心配なのは台風ですが、すだれをマイカ線で押さえて、後は神頼み(笑)

この結果は、2011年7月28日木曜日の記事「緑枝挿しの途中経過」をご覧ください。

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