「ハウステンボスのERの、なんと美しい気品。まるで貴族のお姫様のよう。今私のバラたちを見てきたけれど、あれは言ってみれば『平民』やね。平民は平民でも 美人の 平民やけどね」
イングリッシュ・ヘリテージ
ウィズリー
アンブリッジ・ローズ
ガートルード・ジーキル
ERを集めた "English Rose Folly"
ここに入って一瞬『あれっ?』と思いました。きれいなのですが何か物足りない感じがしたのです。もしかしたらERは、オールドローズやフレンチ、あるいは他の植物とともに育ってよりその輝きを増すのかも。でも、仮にそうだとしても、それはERの評価を貶めることではなかろう、多様性が生かされることは文化としての豊かさの現れだろうと思います。私は今ちいさなバラ園を造りかけています。それは言ってみれば駕与丁公園バラ園のミニチュア版みたいなものなんですが、個人のバラ園としてそれを疑問に感じるようになりました。きっかけは先日紹介した日本経済大学のイングリッシュガーデンです。それまで私の中では「アンジェラ」をこのように育てる発想はありませんでした。『ああ、バラはこんなふうに植えるのか』と強く印象に残りました。なにより「思索の庭」という設計思想を持っていることが好ましいと思います。
ハウステンボスの池の端に植えられたERを見ながら、ここでもバラに関する私の先入観がガラガラと崩れて行きます。それはとても心地よい経験です。「ビオトープ」と呼ぶほどのものでなくともいいから小さな水たまりを造りたいというバーバラのアイディアを実現させてみようかと思い始めました。
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