まずローズペイザージュの『無農薬・無肥料』について。
これについて私は誤解していたようです。まず(1年半前のスタート時に)会場内に立てられた看板には:
ペイザージュは「造園」を意味するフランス語です。このコンクールでは春~秋まで咲き続け、無農薬、無肥料でも育ち、樹勢力が強く病気に掛かり難い品種を剪定し、ガーデンローズにふさわしい新しい魅力にあふれたバラとして、世界に向けて紹介していきます。このように確かに『無農薬、無肥料』と明記してあります。が、現在では:
ローズ ペイザージュは、春から12月まで花が咲き続け、樹勢が強く、耐病に優れ、無農薬でも育ってくれるバラです。ホームページや印刷物にも『無肥料』という言葉は見当たりません。私たちを案内してくれたお嬢さんは、『ローズペイザージュとグランドカバーの2部門で無農薬・無剪定です』と説明されました。これなら納得。
したがって、これは(私がかってに期待した)『無農薬、無肥料』などの栽培技術に関するものではなく、『無農薬・無剪定というような手のかからない環境の中でも強く美しく咲くバラの品種を競う』というコンテストです。
ローズペイザージュ国際バラコンクール
ローズペイザージュ国際バラコンクール 結果発表
ハウステンボス賞 アラン・メイアン(フランス)「CANDIA MEIDILAND」
『無剪定』ということは花殻摘みもしないのだろうと思いますが、花後の見苦しさなどはありませんでしたし、バランス良く健全に育っているという印象です。
パブリック賞 河合伸志「おりひめ」
しかし、『無農薬・無剪定』というローズペイザージュ部門には酷いものもありました。徒長した枝が風に煽られて裂けたり、うどん粉病や黒星病が激発しすっかり葉が落ちた株も。中にはすでに撤去されたのではないかと疑いたくなる不自然な地面の空きも散見されたり、全体が荒れた感じがして、残念でした。
「植栽後1年半の各季節に審査をする」というのは適切な審査方法だと思います。ここから世界に向かって優れた品種が紹介されていくことを期待します。
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