2013年4月に開講した 環境に優しい オーガニック バラ栽培講座 が1年を経過し、3月15日の最終講座で「閉講式」を迎えることになりました。毎月1回の定例講座のほかに、希望参加の実習や2回の研修旅行、バラ関連のイベントへの参加、そして季節のお楽しみ会などなど、関連した行事も含めれば30回にもおよぶ講座で、35名の方が修了されました。
これは参加された受講者のみなさんのご支持と、粕屋町役場をはじめ関係者のみなさんのご理解とご協力があったおかげです。ご多忙な中、特別講師を引き受けてくださった諸先生方にも深く感謝いたします。
なかでも特にお礼を申し上げたいのは、粕屋町バラサークルのメンバーのみなさんのご尽力に対してです。この講座を企画したときには、「特別講師のご担当以外は自分たちが講師を務める」という私の提案にいささか危惧する声もあったのですが、それはまったくの杞憂に過ぎませんでした。講師役を引き受けたみなさんはいずれも熱心に下調べをし、立派なレジュメを作り、そしてわかりやすい講座を展開され、また堂々とした講師ぶりでした。受講者のTさんは毎月のレジュメをまとめたフォルダを手に、『これは私の一生の宝物になります』と言ってありました。嬉しいですね。
『講師を引き受けてとても良い勉強になりました』というご感想を何人ものメンバーから聞きました。私としてはまさに『我が意を得たり』でしたが、でも、そんなことを超えて講師をされたみなさんの笑顔がきれいで、まぶしかったです。みなさん、とてもすてきでしたよ。粕屋町バラサークルのみなさん、ほんとうにご苦労さまでした。そして、ありがとうございました。バーバラさんが写したこの1年間の記録写真をご覧ください。
「環境に優しい オーガニック バラ栽培講座」の1年(前期 4月〜7月)
「環境に優しい オーガニック バラ栽培講座」の1年(中期 8月〜11月)
「環境に優しい オーガニック バラ栽培講座」の1年(後期 12月〜3月)
楽しかった思い出がいっぱいあり、これらの写真はバーバラと私の宝物になります。
ありがとう
特別講師の先生方はいずれも個性的な講座を展開されましたが、有島薫先生のお話には『目からウロコが落ちた』という受講者やバラサークルメンバーが多くいました。『剪定は思いきって低く切りなさい』というアドバイスのおかげか、今年の駕与丁公園などのバラは例年よりも低く剪定してあります。これは間違いなく好結果を生むでしょう。
講座を準備した者としては、実現できなかったテーマもあり100点満点とはいきませんが、でもバラ栽培の勉強は今後も続きますし、そのきっかけは提供できたのではと思っています。
"私たち"のこれから へのはなむけに、『ターシャの庭』(株式会社メディアファクトリー/2005年/食野 雅子:訳)のあとがき「ガーデニングは喜びの泉」の一部を引用します。
私の庭は今も変化しています。こんどはここに何を植えようかしら、こっちはこうした方がいいかしらと考えるのも楽しいことです。また、庭や植物について知りたいことも、まだまだたくさんあります。ひとつ新しいことを学ぶと、もっと知りたくなります。
私は90歳になった今も、バラの専門家になりたいと思っています。専門家になりたい、なりたい、と夢を追い続けるのが楽しいの。
人はだれも、すべての答えを知ることは決してできません。だから、もっと知りたい、もっと極めたいという夢には限りがないのです。もっと学びたいという夢に向かって歩む楽しみは、常にもち続けられるのです。
修了式の最後に、感謝状と花束を頂きました。思いがけないプレゼントで、嬉しかったです。でもこれは、栽培講座の運営委員長だった私個人に対してというより、今回の講座の企画・準備段階から修了式まで骨身を惜しまずご尽力されたバラサークルメンバー全員への贈りものだと思います。
そらとバーバラ 粕屋町バラサークルを卒業
粕屋町バラサークルはこの4月にメンバーや役員が多く入れ替わり、新年度からは新役員のもと新しい切り口で活動を展開していきます。
私(そら みたか)とバーバラは、この講座の修了式を機に、粕屋町バラサークルを卒業します。これまで学んできたことを活かして、しばらくは自分のバラ園の手入れや、バラの交配など未知の分野を勉強したいと考えています。
粕屋町バラサークルのみなさん、永い間いろいろありがとうございました。みなさんはほんとうにすてきでした。バラや駕与丁バラ園に対する愛情、明るさや意欲、そして自分のことは二の次でボランティア活動に参加する姿勢。粕屋町バラサークルは日本一のボランティア・グループではないかと思います。みなさんの今後のますますのご活躍を期待しています。