2017年3月5日日曜日

元祖 教科書のようには接がないバラの接ぎ木

このページは前の投稿「教科書のようには接がないバラの切接ぎ」から続きます。

2月27日。熊本県宇土市の福島康宏先生を訪問しました。1年前に初めて訪問したのですが、その時は私の師匠デービッドさんも一緒でした。私はそこで接ぎ木作業をするデービッドさんの手伝いをしたので、先生の作業を横目で見ながらいまひとつよく理解できないまま、先生の「教科書のようには接がない」という言葉だけが強く記憶に残りました。

今回の訪問は、福島先生の「教科書のようには接がないバラの接ぎ木」を詳しく学ばせてもらうのが目的です。

なお、福島先生の接ぎ木手法の紹介、写真の掲載は福島先生のご了承を頂いています。写真は昨年撮ったものも含まれていて、手元のアップは福島先生、テーピングは福島敬生氏(福島園芸代表)です。

ここで紹介する先生の接ぎ木手法や福島園芸さんのバラ苗生産に関する情報は、私が理解した範囲にすぎません(誤解もあるかもしれない)ので、ご注意ください。

このイラストが典型的な「教科書に書かれている切接ぎ手法」です。台木、接ぎ穂ともに、②のカットで現れる「形成層」を合致させるように解説されています。

この台木と接ぎ穂を接ぐと、下左のようになります。

私が最初に抱いた疑問は、これに接ぎ木テープを巻くと、下右のようにテープに押さえつけられて接ぎ穂の下端部分に僅かな「隙間」ができることです。これを避けるには飛び出している台木の表皮側を切ればいいのですが、このことに言及した教科書は目にしたことがありません。これは、上図②のカットで現れる「台木や接ぎ穂の縦の形成層を合致させることが重要」と考えるからでしょう。

しかし私はこの「縦」の形成層よりも、接ぎ穂の基部を斜めに切ることで現れる「楕円形」の形成層がより重要なのではないか?と思いました。でも、このときの私には具体的な根拠はありませんでした。

そのようなときに「デービッド接ぎ」に出会いました。「デービッド接ぎ」に関しては「テーマ別 記事一覧」にまとめています。

「デービッド接ぎ」は優れた特徴を持つ方法です。

台木の枝葉を残し根はできるだけ切らないので株の活性が高く、接ぎ木後の管理も比較的容易です。「切接ぎ」は作業後の保温などに配慮が必要ですが、活性の高い「デービッド接ぎ」では、かなりの悪条件でも耐えることができます。しかも接ぎ木作業が安全なので、接ぎ木初心者にも適しています。

そして、その大きな特徴は「接ぎ穂を台木に斜めに接ぐ」ことです。実際に「デービッド接ぎ」を試してみると予想以上の活着率です。

しかし、バラの接ぎ木は「活着」するかどうかだけではなく、その後の生育も含めて考慮すべきと思うようになりました。

具体的には;
接ぎ木した部分をカルスが太く包み込むように巻き込み(いわゆる "肉巻き" が良い状態)、そこから次々とベーサルシュートが出てくる、そのような納得できる接ぎ木方法を探したい。

接ぎ木の経験が浅い私は「デービッド接ぎ」から「切接ぎ」へと試行の範囲を広げましたが、教科書(バラの接ぎ木の指導書一般という意味で、特定のものを指しているわけではない)に書かれている「切接ぎ」の手法には、前述のように納得できない部分があって、迷っている時期に今度はデービッドさんのツテで福島先生の接ぎ木に出会いました。

「デービッド接ぎ」を初めて知った時、私はその合理性に驚きました。「その接ぎ木手法をどこで学んだのか」「それはデービッドさんのオリジナルなのか」と、2年で2度も同じ質問をしました。笑。

結論から書けば、作業が安全で枝葉を残し根も切らない「デービッド接ぎ」はデービッドさんのオリジナルです。でも、「接ぎ穂を台木に斜めに接ぐ手法」は福島先生あたりから学んだことのようです。デービッドさんは一時期、英国のバラ・ナーセリーH社の代理店をしていたことがあり、そのとき福島園芸さんでバラ苗の生産をしていました。デービッドさんもそこで一緒に接ぎ木作業をしていたので、その仕事の中で身につけた技法なんでしょう。

私が福島先生に初めてお目にかかったのは2015年の秋です。福島先生のことはそれまでに何度となくデービッドさんから聞かされていたので、初対面のような気がしませんでした。デービッドさんは、私に対しては福島先生のことを尊敬と親しみを込めて「アインシュタイン」と呼びます。

たしかにアインシュタインに似ていて、俗世間の何かがスッと消えたような、きれいなお顔です。デービッドさんからは、福島先生のユニークなお人柄を示す面白おかしいエピソードも幾つか聞きました。デービッドさんが福島先生から(も)バラの栽培を学んだのなら、ふたりは弟子と師匠の関係です。私はデービッドさんの弟子だから、つまり私は福島先生の「孫弟子」ですね。笑。

さて、前置きが長くなりましたがここからが本論です。バラの接ぎ木を「教科書のようには接がない」その理由を「自分はへそ曲がりだけん」と笑われる先生は、じつは豊富な栽培経験に裏打ちされた実証試験をされているのを知りました。

左は福島先生のお話を基に私が描いた概念図です。

薄茶色:台木
濃緑色:接ぎ穂
黄緑色:形成層

台木の表皮をはぎ取って形成層を出します。

左の1-Aはそこに「教科書」のように削った接ぎ穂の形成層を重ね合わせます。台木と接ぎ穂に現れる幅広の形成層が合致します。

1-Bは斜め切りした接ぎ穂を接ぎます。接ぎ穂の基部に現れる形成層は「楕円形」です。

より活着しやすいのは AB どちらだと思いますか?

これも福島先生のテストです。ご自分でイラストを描いて説明してくださいました。

図の赤いラインは、この部分に接ぎ木テープを挟み込んだ状態を示します。つまりこの部分は台木と接ぎ穂の形成層が接していません。この場合はより活着しやすいのは AB のどちらでしょう?

より活着しやすいのは 1-B2-B なんだそうです。

注:誤解は無いと思いますが、 1-A や 2-A では活着しないということではありません。また。接ぎ穂の斜め切りした「角度」に注目。教科書のように斜め45度ではありません。

以下は、これらの実証試験の結果も踏まえた福島先生の接ぎ木の実際です。

福島先生の方法は「切接ぎ」とは言えないかもしれません。「接ぎ穂を台木に斜めに接ぐ」という手法は、柑橘類などの「腹接ぎ」でも行われているので、これ以降は「バラの接ぎ木・福島流」と呼ぶことにします。

「福島流」の特徴はこの「接ぎ穂」の形状です。そしてもっとも重要なのは、②の「切り返し」でできる半円形の断面です。ここに見える形成層が重要な働きをします。特にその「先端部分」。ここの切断角度と切り返しの長さに注目。これだとテープを巻いてもこの部分に教科書タイプのような「隙間」ができることはありません。そしてそこにある導管の伸びていく先に「芽」があります。

先生の接ぎ木作業は「無造作」のように見えて私も最初はビックリしましたが、じつはこのような細かな配慮がされているのです。それに気づいて二度ビックリ。

台木の調整も「教科書」とは異なります。

まず「カッターナイフ」を使用されていることにビックリ。カッターナイフの刃に付いている油分を除去し、刃を頻繁に取り替えることで常に「良い切れ味」を保つのだそうです。なるほど。

もうひとつビックリしたこと。ここがポイントなので、もう一度上左の「接ぎ穂」の断面を見てください。
2個の接ぎ穂の上側、切断面が大きいほうの形成層の形。基部に向かって広がるきれいな「放物線」ですね。
これと同じ線を台木側にも作るには?

下の写真の右上にそれが写っています。台木を縦に切り分るときまず浅く刃を入れ、下に切り進むにしたがって台木の中心方向に徐々に深く刃を入れれば同様の線ができますね。そしてこの切れ込みが接ぎ穂をしっかりと挟み込みます。

右の概念図は台木の切り分けをややオーバーに描いています。ここまで深く切り込む必要はありません。しかしこの切り返しの角度と長さは絶妙で、接ぎ木テープを巻くと隙間ができる教科書タイプとは異なり、逆に接ぎ穂を台木に密着させるよう作用します。

なんとまぁ。さすが師匠です。バラ栽培歴50年。日本バラ会のコンテストの最高賞や農林水産大臣名の賞状が幾つも無造作に置かれた作業部屋で、ここまで細やかな配慮をした接ぎ木作業が行われているとは。ビックリ、またビックリです。

去年もそうでしたが、テーピングは先生の弟・敬生さん(福島園芸代表)の担当です。「ニューメデール」ではなく古いタイプの幅広(たぶん果樹用)の「メデール」が切って使われています。

基部から巻き始め、接ぎ穂の先端まで巻いたら、下に戻るという手順です。巻き方は一見ルーズに見え、巻く回数も少ないのですが、かなりしっかりと固定されています。

接ぎ木苗の管理を担当する敬生さんに、『活着率はどれくらい?』と聞いてみました。敬生さんはちょっと怪訝そうな顔をされて、『ほとんど全部が活着しますよ』というお答え。福岡県・田主丸辺りのバラ苗生産者は90%程度だそうなので、これはすごい。

これは福島園芸さんが接いだ苗をポットに植え込むときに使う培土です。チッソ分は加えられていなくて、僅かに「珪酸カリ」が入れてあるのだとか。

大部分がバーク堆肥、赤玉土、パーライトで、バーミキュライトも少しだけ入っています。「気層率」が極めて高そうな配合です。

昨年のものはこれに軽石が混ぜてあったのですが、『今年は(某大手ホームセンターが軽石を買い占めてしまったので)入っていません』とのこと。その分、パーライトが多く加えられています。

私はこれをベースにして、赤玉土小粒、ボラ土微粒、籾殻燻炭を加えたものを使いましたが、根量が貧弱な(細根も少ない)購入台木にはやや気層率が高すぎた感があります。

使用するポットサイズを質問したら、先生から即座に「大きいほうがいい」というお答えが。

台木の根を切らないデービッドさんも深めのポットを使いますが、前述のようにデービッドさんと福島園芸さんは一緒に英国・H社のバラ苗の生産をしていたことがあるので、共通した認識を持っているのでしょう。

4個のポットのうち中2個がデービッド+福島園芸さんで使われた「TEKU」VCEシリーズのバラ用ポット。大きいほうがVCE16、口径16cm、深さ20cm、容量は3リットルです。

左右は比較対象のロングスリット鉢で、5号(左)、6号(右)です。これらの苗の生育程度はポットサイズとはまったく関係ありません。

昨年は接ぎ木作業を見学(デービッドさんの接ぎ木の手伝い)をするために福島先生を訪問したのは1月16日でした。今年は時期的に40日も遅くなっています。その理由を尋ねたら、福島敬生さん(福島園芸代表)から『1月の接ぎ木では苗が大きくなり過ぎるから。これまでは1回ピンチで出荷していたんだけど、発注者の希望で今年はピンチ無しで出荷します』というお答えが。これもビックリです。『暖房費も節約できるし(笑)』。

ハウス内の適温は12℃から22℃程度の範囲で、25℃では高過ぎるから24℃を超えないよう管理するのだそうです。夜間はもちろんボイラーで加温されます。私も一度でいいから「大きくなり過ぎる」苗を作ってみたいものです。

デービッドさんの方法は、基本的には「デービッド接ぎ」と同じで、それから台木の枝葉を切除した形です。私はそれを「デービッド式・割接ぎ」と呼んでいます。師匠の方法とは幾つか相違点がありますが、私の経験では「デービッド接ぎ」も高い活着率を示します。そしてこれは福島先生の「TEST-1」の結果と一致します。たぶんデービッドさんは福島師匠のこの結果を知っているのでしょう。

福島師匠の方法と、デービッド式・割接ぎ。どちらがどうというコメントはできません。他のどのような接ぎ木手法も含めて、上手な人の手にかかればどれもうまくいくのだろうと思います。

今年の私の「切接ぎ」は、福島先生やデービッドさんとも異なります。経験に基づく考察があるわけではなく、『なんとなく』という曖昧なことから次のように考えました。

接ぎ穂と台木の癒合(活着)=カルスの生成に必要な水分や養分、そして植物ホルモンの「オーキシン」の受け渡しは、「教科書」の接ぎ木方法に書かれている「縦」の形成層よりも、むしろ接ぎ穂の切断面に見える「楕円形」の形成層(と言うよりむしろ維管束)が主なのではないか。

その根拠はこれまでの「デービッド接ぎ」の好結果によるものですが、前述の福島先生の実証試験 TEST-2 の結果を聞いて自信を深めました。この楕円形の切断面を重視する接ぎ木手法は、福島流接ぎ木やデービッド接ぎだけではなく、北九州・グリーンパークバラ園の小林博司先生も同じです。小林先生の接ぎ木は2015年4月の記事「バラの接ぎ木 小林流 接ぎ木」で紹介しています。

デービッドさんや小林先生が接ぎ穂の「楕円形」の切断面を台木の形成層に合わせるのに対し、私は台木をやや厚めにそして基部を僅かに深く切り分けて、台木の維管束(形成層)を表皮側に置くことを考えました。そうすることで、接ぎ穂の「楕円形」の切断面にある維管束と接することになります。同時に、台木と接ぎ穂の縦の形成層も合致します。つまり福島先生の TEST-2 から遮断しているテープを取り去った形ですね。

この結果接ぎ穂と台木が平行になり、テープも巻きやすく、斜めに接いだ場合の形の「違和感」がありません。見た目もきれいと自画自賛(笑)。

私が重視したのは上図中の赤丸部分。ここをきっちり合わせるために、もし接ぎ穂の調整①②でこの部分の形が乱れれば、③としてこの部分を鋏で切ります。この先端は紙のように薄いより、わずかに(1mm程度の)厚みがあるほうが良いような気がします。ここを意図的に厚みを持たせる接ぎ木職人さんもいます。この部分は形成層を含む維管束ですから、それは合理的な手法かと思います。

接ぎ穂の先端部分を重視するのは、私よりも福島先生が徹底していると思います。福島流で気になることは、接ぎ穂から切除される部分が多くて、接ぎ穂が内包している養分やエネルギーがそれだけムダになっているのではないか?ということ。ここは私にとって来シーズンのテーマです。

今年は福島先生を訪問する前に、このようにして107本の切接ぎをしました。これは接ぎ木60日後の状況です。5枚葉が5節展開し、1回目のピンチを終えています。

右の接いだ部分を見てください。すでにカルスが盛り上がり、台木と接ぎ穂の癒合が進んでいることがわかります。この180度逆側(台木と接ぎ穂の縦の形成層を合わせた側)にはこのようなカルスが盛り上がりは全く見えていません。台木の維管束(形成層)を表皮側に置くという私の意図は「ハズレ」ではなかったようです。

ちなみにこの「カルス」(未分化の植物細胞のかたまり)は、接ぎ穂側から生成していきます。カルスの生成に必要な植物ホルモン「オーキシン」は茎頂や新芽のあたりで生合成され、下向きの一方通行(極性移動)で切断面に到達します。写真で見える赤っぽい筋のようなものが生成途中のカルスです。

ただし、接いだ107本全部がこのような生育状態ではなく、動きの鈍いものが全体の1/4ほどもあります。原因はまだ特定できていません。大半は「穂木が未熟」だったことのようですが、もしかしたら私の接ぎ木手法のどこかに(気づいていない)問題があるのかもしれません。

生育が芳しくない(芽が枯れてはいない)株の接ぎ木部分を仔細に見直してみると、概念図の赤丸印部分で穂木と台木が横方向にズレているものがあるのに気づきました。ここがズレると台木と接ぎ穂の縦の形成層も合致しませんし、そのような株はカルスの盛り上がりもありません。

私は接いだ部分の基部にテープを幾重にも巻く悪いクセがあるので、今年はそれを少なくしようと考えました。接ぎ穂が横にズレたのはテーピング時の不注意が原因でしょう。

生育不良の原因を考えた「バラの接ぎ木 孫弟子そらの不覚」をアップしました。

先生の作業を見てはたと気づいたのですが、私は接ぎ穂の芽の向きを間違えています。接ぎ穂の維管束の細胞構造は「束ねられたパイプ」のようなものなので、赤丸で囲んだ接ぎ穂の先端の、その縦の延長上に芽があるのがもっとも好ましいと思います。それは「デービッド接ぎ」で経験しているはずなのに、「教科書」のイラストのように接いでしまいました。

間違えたとしても、この写真のように旺盛に生育していますから、細かいことは気にする必要はないのかもしれません。でも私は、『そんなことどうでもいいよ』という考え方には組しません。たとえ瑣末と思えることでも疎かにはしない、しかし飄々として拘らない、福島先生のような生き方に憧れます。

福島先生はこの地域特産の柑橘「デコポン」を生産してあります。甘味と酸味のバランスが新鮮で、とても美味しく頂いて元気になり、私も自分用の接ぎ木をさせてもらいました。穂木は先生のハウス内の剪定済の株から、大事な枝のはずなのに、先生自ら切ってくださいました。

2月27日というのは九州での接ぎ木はもう終わっている時期です。ハウスは保温されていないのですが熊本県南部ですし、でもどういう訳なのか、芽は動き過ぎてはいなくてベストの状態でした。HTとFL各1品種の穂木から、計6本を接ぎました。方法は「福島流」ではなく自分の方法です。どちらの方法にするか一瞬迷いましたが、そんなに器用に切り替えできない自分なので(笑)、芽の向きだけを訂正しました。

今回の訪問には福島敬生さんから「接ぎ木テープの巻き方」の指導を受ける目的もありました。敬生さんにチェックしてもらいましたが、1本緩いのがありました。下左の株がそれで、しかも接ぎ穂の形成層がちょっとズレて(内側に入って)いますね。右はもっと内側にズレているみたい(汗)。

その場で巻き直せばいいのに、つい面倒でそのまま。私はこういう「肝心かなめ」なところがルーズです。

写真は3月5日の撮影です。接いでから6日目ですが、芽が膨らんできてテープを突き抜けようとしています。どうぞ元気にそだちますように。

今回見学させてもらった接ぎ木は50日後にその生育状況を見学させてもらうことができそうで、とても楽しみです。可能ならこの日接がれた苗を数株購入し、私が接いだものと比較してみようと思います。

福島先生、敬生さん、ありがとうございました。

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