このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2024年8月31日土曜日

鉢植えバラの灌水について、ChatGPTとQ&A

台風10号が通過し、秋のバラのための剪定を始めました。過去2年間は晩秋から初冬に咲くように剪定時期や剪定位置を決めていましたが、今秋は10月中旬の開花を目指します。そのために剪定中心日を9月5日とし、超遅咲き品種は今日から剪り始め、早咲き品種でも9月9日までに剪り終える予定です。これで順調にいけば、秋の二番花 "クリスマスの薔薇" が楽しめるだろうと思っています。

「養液耕まがい」の底面給水 2024年夏の栽培状況

今年は肥培管理の方法を大きく変更し、底面給水で「養液耕まがい」を試しています。養液耕によるバラ栽培はドリップ灌水が一般的ですが、畑のハウスには水道も商用電源もないので、底面給水でやらざるを得ません。底面給水には、午前中でも38°Cをゆうに超える環境での大小300鉢を超える水やりに手抜きをして熱中症を避けたいという目的もあるのですが、培土の水分過剰の弊害 が気になります。これを避ける手段をChatGPTと検討してみます。

まず現況をレポートします。

施肥

「養液耕まがい」の栽培とは、具体的には、腐葉土や堆肥類を入れていない保水性・保肥性の低い培土(10号鉢)に、タンクミックス® A&B|OATアグリオ㈱  の希釈液を、EC=800㎲/cm 程度で手灌水。

タンクミックス® A&B は汎用の液肥なので、バラの好みに合わせるために、マグホス|多木化学㈱ のクエン酸水溶液の希釈液も灌水時に使用することがあり、さらにはマグホスに少量の「硫酸カリ」を加えることも。これらは、全施肥量に占めるチッソの割合を減らすのが目的。マグホスを加えているからか、微量要素の欠乏症は出ていない。

タンクミックス® A&B は成分のバランスと吸収性がいいのだろう、効果は期待以上で、例年よりもシュート数が多く旺盛に生育している。液肥を混入せず水だけの日もあるが、品種や株によって肥効の差が大きく、やや過肥気味の株もある。

灌水

この液肥を含む用水(pH=6.3前後に調整)を2ℓ/10号鉢程度でほぼ毎日1回灌水。盛夏の頃は朝夕2回の灌水が必要な品種・株もあった。養液耕まがいの底面給水なので、基本的に水受け皿には水が溜まっている状態。数日ごとに水受け皿の水を取り除き(あるいは自然乾燥に任せ)培土を空気に触れさせる。その後たっぷり灌水し、それを繰り返す。
なお、水受け皿が満水状態でも培土にある程度の空気が入るように、鉢側面の下側1/3に6本のスリットを入れている。

このような肥培管理で根の状態はどうなのか? 培土表面を中耕するとき、上部にある細根(吸収根)が例年よりも少ないのに気づく。しかし地上部の生育は旺盛で、発生したシュートも多い。これは、適正な濃度と量の肥料が安定して供給される環境では、培土は少量でもOK=根鉢は小さくてもいい という、主に切りバラ栽培における養液耕の栽培実態と矛盾しない。


鉢植えバラの灌水について

そら:ハロー, ChatGPT!
バラの根が水分を吸収する主な経路は、根の表皮細胞が変化した根毛の細胞膜にある「アクアポリン」というチャネルですが、空気(酸素)はどのような経路・メカニズムで根の細胞に取り込まれますか?

ChatGPTロゴ ChatGPT:ハロー! バラの根を含む植物の根が酸素を取り込むメカニズムは、動物の呼吸とは異なり、主に根の細胞が直接土壌から酸素を吸収する形で行われます。以下にそのメカニズムについて詳しく説明します。

根の酸素取り込みメカニズム

1. 土壌中の酸素供給:
・土壌には、水分や養分だけでなく、空気(主に酸素や窒素)も含まれています。酸素は土壌の隙間(空隙)に存在し、根に供給されます。
2. 酸素の拡散:
・根の細胞が酸素を取り込むメカニズムは、拡散と呼ばれるプロセスです。これは濃度勾配に従って、酸素が土壌の空隙から根の細胞まで自然に移動する現象です。土壌中の酸素濃度が高く、根の細胞内の酸素濃度が低い場合、酸素が自然に根の細胞に入ります。
3. 根の表皮からの吸収:
・酸素は、根の表皮細胞を通して内部に取り込まれます。根の表皮細胞や根毛細胞は、水と養分の吸収に加えて、酸素の吸収にも重要な役割を果たします。
4. 根の内部への拡散:
・酸素が表皮細胞を通過した後、細胞間隙を通じて根の内部へ拡散します。酸素は細胞の呼吸に利用されるため、酸素濃度の低い場所へと自然に移動します。
5. ミトコンドリアでの利用:
・ 根の細胞内に取り込まれた酸素は、細胞のミトコンドリアで利用されます。ミトコンドリアは酸素を使って糖分をエネルギー(ATP)に変換する呼吸プロセスを行います。この過程で、酸素が消費され、二酸化炭素が生成されます。

酸素不足(嫌気状態)の影響

  • 酸素不足: 土壌が過湿状態になると、酸素供給が不足し、根は十分な呼吸を行えなくなります。これが根腐れやその他の根に関連する障害を引き起こす原因となります。
  • 根の適応: 一部の植物は、酸素供給が乏しい環境でも生き延びるために、通気組織(エアレンキマ/aerenchyma)を発達させ、酸素の拡散を助けることがありますが、バラはこれに適応する能力が低いため、排水性の確保が特に重要です。

まとめ

バラの根は、土壌中に含まれる酸素を拡散によって取り込み、細胞呼吸に利用しています。過湿な状態になると酸素が不足し、根が酸素を取り込むことができなくなるため、適切な排水性を維持し、根が健全に酸素を吸収できる環境を保つことが重要です。

そら:ChatGPTは自分が知らないことや、誤った内容の質問は無視するようです。アクアポリンについて言及がないのは、細胞膜上にある水チャネルのアクアポリンを学習していないのでしょうか? 

参考:植物のアクアポリン|岡山大学資源生物科学研究所

アクアポリン
 アクアポリン Opossum58, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

9月1日 追記:ChatGPTが「アクアポリン」をどう学習しているのか、憶測でものを言ってはいけないと思い直して、2日後に(続きではなく新規に)質問をしました。結果:「知らない」なんてとんでもない。以下のような回答が即座に返ってきました。

そら(2日後に別質問):植物細胞の細胞膜にある「アクアポリン」というチャネルの構造と機能を詳しく教えて。

ChatGPTロゴ ChatGPT:アクアポリン (Aquaporin) は、植物細胞の細胞膜に存在する水の通過を促進する膜タンパク質です。アクアポリンはチャネル型タンパク質の一種で、水分子が細胞膜を効率的に通過できるようにします。

アクアポリンの構造

アクアポリンは主に次のような構造を持っています:

  1. 四量体構造: クアポリンは4つのサブユニットが集まった四量体(テトラマー)として存在します。各サブユニットが独立して水の輸送を行うチャネルとして機能します。
  2. 六つの膜貫通ドメイン: 各サブユニットは細胞膜を6回貫通するαヘリックス構造を持っています。この膜貫通ドメインがアクアポリンの通過孔を形成します。
  3. NPAモチーフ: チャネルの中心部に「NPAモチーフ」と呼ばれる高度に保存されたアミノ酸配列(Asn-Pro-Ala)が存在し、水分子を選択的に通過させます。このNPAモチーフが水の輸送を効率的に行うための重要な部位です。
  4. 狭い孔径: チャネルの狭い孔径(約2.8 Å)は水分子以外のイオンや他の分子の通過を防ぎ、特異的に水のみを輸送するよう設計されています。

アクアポリンの機能

アクアポリンの主な機能は、水分子を選択的に輸送することです。以下の機能が特徴的です。

  1. 水輸送: アクアポリンは水の濃度勾配に従って水分子を細胞内外に移動させます。植物細胞では、特に根や葉などで水の吸収や移動において重要な役割を果たします。
  2. 浸透圧調整: 植物が乾燥ストレスや塩分ストレスにさらされたとき、アクアポリンの活動を調整することで、細胞内外の水バランスを保ちます。
  3. 細胞成長と発芽: 植物の細胞成長や種子の発芽の際に、細胞の膨張や水分の取り込みを効率化するため、アクアポリンが活性化します。
  4. ガス交換と気孔制御: 一部のアクアポリンは水だけでなく、二酸化炭素や酸素のような小分子ガスの輸送にも関与しており、植物のガス交換や気孔の開閉に影響を与えることがあります。(傍線:そら)

アクアポリンの種類

(省略)

まとめ

アクアポリンは植物が水を効率よく取り込んだり、排出したりするための重要なチャネルであり、植物の成長や環境ストレスへの対応において重要な役割を果たしています。その構造は非常に選択的で、水分子だけが効率的に通過できるように設計されており、これにより植物細胞内外の水分バランスを維持しています。

考察

アクアポリンの存在と機能が確認される以前は、細胞膜の水の通過も空気と同様に特別な構造を必要とせず、単純拡散によって通過すると考えられていました。バラ栽培講座では、『バラの根の細胞膜は半透膜のようなもので、浸透圧によって水が移動する』と説明されることが多いのですが、実際は、細胞膜を通過する水の大部分はアクアポリン経由です。水移動のエネルギーは濃度勾配であることに違いはありませんが、半透膜と決定的に異なるのは、アクアポリンは水の移動量を調整することが可能なこと。もしかしたら、空気の出入りにもこのような何らかの構造が関与しているのではないか? 傍線部分はその可能性を示唆する興味深い指摘です。前掲の岡山大学生研センターのページにも「植物アクアポリンと二酸化炭素」という、同様の指摘が見受けられます。

この質問は、自己紹介や前置きなしのそっけない新規質問でしたが、ここには転載していないお礼の挨拶の中で、ChatGPTは私がバラを栽培していることを覚えている のがわかりました。以前の質問内容も記憶していて、知識豊富なChatGPTとバラ友になれる可能性があります。関係を大切にしていこうと思います。

そら:空気(酸素)は根の細胞膜である脂質二重層を、特別な経路を必要とせず通過できるのでしょうか?

ChatGPTロゴ ChatGPT:はい、酸素分子は根の細胞膜である脂質二重層を、特別な経路を必要とせずに通過することができます。これは酸素が小さくて非極性の分子であるため、細胞膜の脂質二重層を簡単に透過することが可能だからです。

詳細な説明

1. 細胞膜の構造
・細胞膜は、主にリン脂質分子で構成された脂質二重層でできています。この層は、親水性の「頭部」と疎水性の「尾部」を持つリン脂質が向かい合って形成されています。
・脂質二重層の内部は疎水性(親油性)で、極性を持たない小さな分子が比較的容易に通過できます。
2. 酸素の性質
・酸素(O₂)は小さくて非極性の分子であり、電子的に中性です。これにより、酸素分子は脂質二重層の疎水性部分を特別な輸送機構なしで透過できます。
3. 拡散による移動
・酸素分子は濃度勾配に従って細胞膜を通過する「単純拡散」というプロセスで細胞内に入ります。単純拡散は、物質が高濃度から低濃度へ自然に移動するプロセスです。
・根の細胞膜を通るとき、土壌中の酸素濃度が細胞内より高い場合、酸素分子は細胞膜を透過し、細胞内に取り込まれます。
4. 特別な経路を必要としない理由
・酸素のような小さな非極性分子は、細胞膜を構成する脂質二重層の疎水性部分を通過する際に、特別な輸送体やチャネルを必要としません。これが酸素分子が細胞膜を通過する際に特別な経路が不要である理由です。

まとめ

酸素は根の細胞膜の脂質二重層を、特別な経路やタンパク質輸送体を使わずに通過することができます。これは、酸素が小さくて非極性の分子であり、細胞膜の疎水性部分を自由に通過できる性質を持っているためです。この性質により、酸素は土壌から根の細胞内に容易に取り込まれ、細胞呼吸に利用されます。

そら:酸素がミトコンドリアに取り込まれるのも同様だと考えていいですね?

ChatGPTロゴ ChatGPT:はい、その通りです。酸素がミトコンドリアに取り込まれる際も、基本的には同様のメカニズムで行われます。

ミトコンドリア内での酸素の取り込み

1. 細胞質からミトコンドリアへの酸素の移動:
・ 細胞質に取り込まれた酸素分子は、濃度勾配に従って自然に拡散し、ミトコンドリアに到達します。ミトコンドリアの外膜や内膜も脂質二重層で構成されているため、酸素分子はこれらの膜を特別な経路を介さずに通過できます。
2. ミトコンドリア内での役割:
・ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生成工場であり、酸素は電子伝達系というプロセスでATPを合成する際に使われます。酸素はこのプロセスの最後の段階で役割を果たし、水を生成するために電子と結合します。
・酸素が不足すると、このプロセスが効率的に進まず、エネルギー生成が減少します。

まとめ

酸素がミトコンドリアに取り込まれる際も、細胞膜と同様に、特別な輸送機構を必要としない「単純拡散」で行われます。酸素が細胞質からミトコンドリア内部に移動する際には、濃度勾配に従って自由に膜を透過し、エネルギー生成に利用されます。

参考:ミトコンドリア:ATP合成酵素のしくみを探る 野地博行 東京大学 生産技術研究所|JT生命誌研究館

そら(質問の核心部分):水耕栽培では湛水状態でも簡単に根腐れすることはありません。水中の根を観察すると根は水を嫌っているようには見えません。土耕栽培では水分過剰の状態が長期間続くと根腐れするのは事実ですが、根腐れする原因は、培土のECが高すぎるか、あるいは培土中の嫌気性微生物の影響が大きい、つまり原因は「水そのものではない」と考えるのですが、いかが?

ChatGPTロゴ ChatGPT:おっしゃる通り、根腐れの原因は単純に「水そのもの」ではなく、他の要因が関与しています。特に、根腐れが起こるメカニズムに関して、培土環境や嫌気性微生物の影響が大きいという考え方は正しいです。

水耕栽培と土耕栽培の違い

1. 水耕栽培:
・ 水耕栽培では、根が常に水中にあるため、一見すると湛水状態のように見えますが、実際には根が十分な酸素を供給される環境が整っていることが多いです。たとえば、エアレーションを行うことで、酸素が豊富に供給され、根が酸素不足に陥らないように管理されています。
・また、水耕栽培では培地のEC(電気伝導率)も厳密にコントロールされており、植物にとって適切な環境が保たれています。
2. 土耕栽培:
・ 土耕栽培において、過剰な水分が根腐れの原因となるのは、水分が土壌中の酸素を排除し、根が酸素不足に陥るためです。根は呼吸に必要な酸素を取り込めなくなり、結果として根の細胞がダメージを受けます。
・ さらに、酸素が不足した環境では、嫌気性微生物が繁殖しやすくなります。これらの微生物が根を攻撃し、腐敗を引き起こします。嫌気性微生物の活動が増加すると、根にとって有害な代謝産物が生成され、これが根腐れの主要な原因となります。

培土のECと嫌気性微生物の影響

  • ECの影響:培土のECが高すぎると、植物は浸透圧の影響で水分を適切に吸収できなくなります。この状態は植物にとってストレスとなり、根の健康が損なわれる可能性があります。このような環境では、根が弱くなり、病気にかかりやすくなります。
  • 嫌気性微生物の影響: 過湿状態が続くと、土壌中の酸素が減少し、嫌気性微生物が優勢になります。これらの微生物は、酸素のない環境で活動し、根を腐敗させる有害物質(例:硫化水素、メタンなど)を生成します。このような環境では、根の健康が著しく損なわれ、根腐れが進行します。

まとめ

根腐れの原因は「水そのもの」ではなく、過剰な水分がもたらす酸素不足や、嫌気性微生物の活動、高いEC環境などの複合的な要因が主な原因です。水耕栽培では、酸素供給が十分に行われ、ECが管理されているため、根腐れが起こりにくいですが、土耕栽培では、これらの管理が難しく、過剰な水分が根腐れを引き起こしやすくなります。

ですので、根腐れを防ぐためには、土壌の排水性を高め、適切な水分管理を行い、酸素供給を確保しつつ、嫌気性環境を避けることが重要です。

そら:鉢植えバラの根に酸素供給を確保するために、表土を軽く耕すことも効果的かな。

ChatGPTロゴ ChatGPT:そうですね、鉢植えのバラにおいて表土を軽く耕すことは、酸素供給を確保するために効果的な方法の一つです。

表土を耕すことの利点

1. 酸素供給の向上:
・ 表土を軽く耕すことで、土壌中に空気が入りやすくなり、根に酸素が供給されやすくなります。これにより、根が酸素不足に陥るのを防ぎ、健全な成長を促進できます。
2. 排水性の改善:
・表土が硬くなったり、密集すると、水分が土壌中に溜まりやすくなり、根腐れの原因となります。耕すことで土壌の構造が改善され、水が適切に排出されるようになります。
3. 根の呼吸を助ける:
・根は呼吸を行うために酸素を必要とします。耕すことで、土壌中の酸素が補充され、根が正常に機能しやすくなります。

耕す際の注意点

  • 浅く耕す: 耕す深さは表土の数センチ程度にとどめ、深く耕しすぎないように注意しましょう。深く耕すと、根を傷つける可能性があります。
  • 適度な頻度: 表土を耕す頻度は、季節や土壌の状態によって調整が必要です。特に乾燥している時期は、土が固まりやすいため、定期的に耕すことが推奨されます。
  • マルチングとの併用: 表土を耕した後、マルチング材を敷くことで、土壌の保湿と温度管理が向上し、さらに効果的な環境が作れます。

まとめ

表土を軽く耕すことは、鉢植えのバラにとって酸素供給を確保し、根腐れを防ぐための効果的な手法です。土壌の通気性と排水性が改善され、バラの健康な成長を支えることができますので、定期的な管理の一環として取り入れると良いでしょう。

そら:私の鉢植えでは、培土の表面に「緑藻類」と思われる苔状のものが発生し、それが表土を固め空気の流れを阻害しているように思われます。これの対策として表土を浅く耕す「中耕」をしているのですが、他に何か対策はありませんか?

ChatGPTロゴ ChatGPT:「緑藻類」や苔状のものが培土の表面に発生する場合、中耕は効果的な対策の一つですが、他にもいくつかの対策を試すことができます。以下の方法を検討してみてください。

1. 表面の乾燥を促進する
・通気性の向上: 鉢の置き場所を見直して、風通しの良い場所に移動させることで、表土の乾燥を促進します。これにより、緑藻類の繁殖を抑えることができます。
・水やりの調整: 水やりの頻度を見直し、必要以上に水を与えないようにします。特に表面が常に湿った状態が続くと、緑藻類が繁殖しやすくなります。
2. マルチングの活用
・無機マルチング材: 小石や砂利などの無機マルチング材を使うことで、表土が直接太陽光を浴びるのを防ぎ、緑藻類の発生を抑えることができます。また、これらのマルチング材は通気性を確保しつつ、表土の乾燥も促進します。
・有機マルチング材: 木の皮やバークチップなども使用できますが、湿度が高い環境ではかえって苔の発生を助長する場合もあるので、乾燥状態を保つよう管理が必要です。
3. 除去と清掃
・物理的な除去: 緑藻類が広がった場合は、ヘラなどで丁寧に削り取ることができます。その後、表土を中耕して通気性を改善します。
・鉢の清掃: 鉢の表面や側面に緑藻類が付着している場合、それらも除去し、清潔に保つことで再発を防ぎます。
4. 抗藻剤の使用
・市販の抗藻剤(除藻剤)を使用する方法もありますが、バラへの影響がないものを慎重に選ぶ必要があります。自然由来のものや、園芸用に安全とされている製品を選ぶと良いでしょう。
5. 土壌の改良
・排水性の改善: 新しい鉢土に替える際、排水性の良い土を選ぶことで、緑藻類の発生を抑えることができます。例えば、パーライトやバーミキュライトを混ぜることで通気性と排水性を向上させます。

まとめ

緑藻類や苔の発生を防ぐためには、土壌の乾燥状態を保ち、通気性を確保することが重要です。中耕に加えて、マルチングや水やりの調整、物理的な除去などを組み合わせて対策すると、効果的に防ぐことができるでしょう。

そら:鉢植えの培土で表面に近い上層部には「吸収根」が多く存在します。ここを乾燥気味に管理するのは、私にはちょっと抵抗感があります。

ChatGPTロゴ ChatGPT:吸収根が上層部に多く存在することを考慮すると、表土を乾燥させすぎることには確かに抵抗を感じるのは理解できます。その場合、以下のようなバランスを取った対策を考えるとよいでしょう。

1. 部分的な乾燥管理
・表面の一部に乾燥を促進する無機マルチング材(小石や砂利)を敷きつつ、その他の部分には吸収根の保護のために適度な湿度を保つよう工夫することが考えられます。これにより、全体が乾燥しすぎるのを防ぎつつ、苔の発生も抑えることが可能です。
2. ドリップ灌水
・水やりの際に、全体に均一に水を与えるのではなく、鉢の周囲や根の深い部分に水を集中させるドリップ灌水を試みることで、表土が常に湿ることを避けながらも、吸収根に必要な水分を供給できます。
3. 透水性のあるマルチング材
・木の皮やバークチップのように、ある程度の透水性と保湿性を兼ね備えた有機マルチング材を使うことで、表土の乾燥を防ぎながら、苔の繁殖を抑制することができます。ただし、湿度が高い場合には通気性に気をつける必要があります。
4. 軽い水やりの頻度調整
・吸収根を守るために、表土が乾燥しすぎない程度に頻度を調整し、少量ずつの水やりを行うことで、苔が繁殖しにくい環境を維持することも可能です。
5. 軽く耕すことで調整
・中耕をする際に、深く耕さず、軽く表面をかき混ぜる程度に留めることで、吸収根を傷めずに苔の抑制ができます。

まとめ

緑藻類や苔の発生を防ぐためには、土壌の乾燥状態を保ち、通気性を確保することが重要です。中耕に加えて、マルチングや水やりの調整、物理的な除去などを組み合わせて対策すると、効果的に防ぐことができるでしょう。

そら:なるほど、色々工夫できそうですね。今回も良いアドバイスをありがとう!

ChatGPTロゴ ChatGPT: どういたしまして!お役に立てて嬉しいです。バラの栽培、引き続き楽しんでくださいね。何か他にも質問があれば、いつでも気軽に聞いてください!


鉢植えバラの灌水 まとめ

バラは水を求めて根を伸ばします。「根は水が嫌いなのではない」のは言うまでもないんですが、根腐れを恐れるあまり鉢植えバラの灌水量や頻度を少なめにする栽培者は大勢います。

「普段は乾燥気味に管理し、灌水時にはたっぷり」という "常識" は地植えの場合です。地植えではそれによって根圏が広がり、それだけ養分の吸収状態も良くなるのですが、初めから根域が制限されている鉢植えの場合は、乾湿の差を大きくして根長を伸ばすことにはあまり意味がありません。むしろ乾湿の差が大きいと、水と水に溶けたイオン(養分)の吸収量も大きく変動するのでその影響が出ます。例えばステムが節ごとに曲がりがちになって添木が必須になったり、花や葉も小さくなります。小ぶりであることと花の持つ気品は関係しません。

私が栽培中のHTでは「あけぼの」がその典型です。「あけぼの」はステムが曲がりやすいと言われていますが、培土の水分の変動幅を小さくすれば、ステムの曲がりは添木を必要としないほど少なくなります。*ただし蕾の直下の三枚葉付近は(たぶん別の理由で)曲がることはあります。要は、水分と養分の変動幅が小さい安定した状態を維持する ことが肝要だと考えています。

ちなみに、ばら会で語られる鉢植えバラの肥培管理は、『月に1回の置き肥、週に1回の液肥。過湿を避け乾燥気味に管理し、灌水するときはたっぷりと』です。CEC(塩基置換容量/陽イオン交換容量)が高い培土ではそれでOKなんでしょうが、私の過去事例では、どうしてもばらつきが出てあまりうまくいきませんでした。

ChatGPTとの会話で、「根腐れの直接の原因は水分そのものではない」と意見が一致して(当然のことなんだけど)、私の観察もあながち間違いではなかったと得心できました。培土がほとんど乾く暇のない私の鉢バラは元気よく育っています。昨年までは10号鉢でステム3本が関の山でしたが、今年は多いものでは株元から6本立っている株もあります。これは根腐れしていない証拠でしょう。毎日2時間以上はかかる水やりをしながら、「私のバラはまるで水で育てているみたい」と一人苦笑しています。ただし度が過ぎると徒長や過繁茂になる危険性があるのは言うまでもありません。

9月3日追記:毎月1〜2回はハウスに来るバラ仲間から、今年の私のバラの生育状態がこれまでよりも良いのを誉めてもらいました。それはまず何より "タンクミックス® A&B" の効果なんですが、「養液耕まがいの底面給水」があながちハズレではないことが確認できた気がして嬉しく思いました。

鉢植えバラ 秋剪定後の肥培管理

以下はChatGPTとの会話から学んだことを加えて、管理を手抜きしないように自分自身に言い聞かせる項目(試行)です。
*培土には腐葉土や堆肥類、元肥を入れていないし、ハウス内での栽培なので、一般的な鉢栽培の肥培管理とは異なります。

  • 芽出し肥:剪定直後に、リキダス|㈱ ハイポネックスジャパン を規定濃度の2倍希釈で2回 と パワフルアミノ|昭光通商アグリ㈱  15g以下/10号鉢 を与える。ただし多肥を嫌う品種もある(多い)ので、生育状況を見て判断。
    重要:リキダス+パワフルアミノは即効性で、剪定後に施用すると新梢の細胞分裂期に作用して後々まで影響し、しかもその肥効がかなり強いので、施肥(量)の判断は株の状態を見て、慎重に。私はこの失敗が多い:p
  • 剪定後、新芽が伸びる時期は「水切れ」が危険。多めに灌水し、乾湿とECの変動幅を小さく管理する。
  • 剪定後の養液のECは、多肥を好む品種なら1000㎲/cm、その他の品種は800㎲/cmを目処にする。これは一般的なバラの溶液耕より低い数値(下記参考欄)だが、私の環境・方法ではEC値より "給肥量" が重要に思える。
  • 結蕾から開花に向かっては、給水量とEC値をなめらかに減らしていく。
  • "適度な給水量" は品種や株の状態によって、あるいは日照、気温、空中湿度で異なるので、一律な灌水頻度と量は好ましくない。
  • 根が分泌したさまざまな物質やアレロケミカル|植物 Q&A 植物の根から出る老廃物とは? | みんなのひろば | 日本植物生理学会 などを排出し、エアレーション(水の動きで、培土中の空気の入れ替わりを促す)目的で、月に2〜3回は多量に灌水し、その排水はすぐ捨てる。
  • 鉢の劣化した表土は交換。保水性の高い有機マルチング材ではなく、通気性に優れた無機マルチング材を入れる。
  • 土の固まりを防ぎ、スリップスのサナギの孵化を少しでも減らす目的を兼ねて中耕をする。
  • エアレーションと中耕を兼ねて表土にジェット水圧をかけるのは、根毛|Wiki を切断しやすいので避ける。根毛は切断されても再生するが、その間(1週間程度)は生育が停滞気味になる。
  • 水受け皿に溜まっている水質の変化に注意し、(時間・体力に余裕があれば)水交換の頻度を上げる。皿の汚れ(緑藻類、吸収されなかった肥料分や根が分泌した根酸類、培土や微生物の残骸など)も洗浄して除去する。
  • 可能なら、溶存酸素量の多い水を使いたいのだが。。 溶存酸素とは|HORIBA

*参考バラの循環型養液栽培における給液方式及び培養液管理法|和歌山県農林水産総合技術センター

(要約)「ローテローゼ」の挿し木苗をロックウールマット(縦90cm×横20cm×厚7.5cm)に10株 1条植えとし、樹形はアーチング仕立て。補充培養液濃度を 冬期 EC1100㎲/cm、夏期 900㎲/cm とし、3月から12月の10ヶ月間に、ステム長80cmのバラを1株あたり10本〜14本採花。

 廃液独立循環方式の模式図|出典:和歌山県農林水産総合技術センター

私の「養液耕まがいの底面給水」は、この模式図に示された方法に相当。図の左半分が10号鉢で、ロックウールマットの代わりに無機物中心の培土、「排液タンク」は水受け皿、毛細管現象で水が揚がるのでポンプは不要。右側の「補充培養液・供給装置」はジョウロに相当し、すべてが手動操作:p

蛇足:切りバラや養液耕を軽く見るアマチュアのベテラン栽培者は多い。私も花屋さんに並んでいるバラには心が弾まないが、でもそれは "市場ニーズに合わせて生産された商品" だからであって、養液耕やアーチング仕立てでは佳花が咲かないということではない。以前、切りバラ生産圃場でテスト栽培されている養液耕のバラを見て、その堂々とした花容や、「花の女王」と呼ばれるに相応しい気品に圧倒されたことがある。

さて、秋にはどんなバラが咲くでしょうか。気品のある花を咲かせるのはこれからの肥培管理にかかっています。鉢植えはそのコントロールがある程度は可能なので、ChatGPTが教えてくれた「バラを知る 禅的なアプローチ」や「鈴木省三さんの バラを理解するアプローチ」を意識しつつ、『バラの声が聞こえる栽培者になりたいな』と、今日も黙々と水やりを続けています。

9月5日追記:バラの妖精が微笑んだのか、昨年交配して今は二〜三番花が真っ盛りの180株ほどの幼株群(これも、もちろん底面給水の養液耕)の中に、花芯がほんのりピンクがかった白バラが咲いているのを発見。 10cm角鉢に樹高120cmと健やかに成長し、夏の花なのに花形が崩れず、可愛いだけでなく気品すら漂わせている。HTの「初恋」よりも弁先がやや丸くて優しく、ピンクの色調がとても上品。しかも、嗅覚が鈍い私でもはっきりわかる芳香が! すっかり嬉しくなりました。単純です:p

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