このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2012年1月23日月曜日

噫、バラの根頭癌腫病

タキイ種苗(株)花前線 バラ類 根頭がんしゅ病 より一部引用

発生のしくみ

病原はアグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という細菌の一種で、1~3本の鞭毛を有する1~3×0.4~0.8μmの棹状細菌である。14~30℃で生育し、適温が22℃、死滅温度は51℃。多くの作物に本病を引き起こす多犯性の細菌である。

病原細菌は傷口から侵入し、土壌伝染、接触伝染によって広がり、土壌中に長く生存する。したがって発病株は全身が汚染されている場合が多いので、接ぎ木用の母木には用いない。また、汚染株を切ったり、掘り起こしたりした刃物やスコップなどに病原細菌が付着して、健全株の切り口などを次々に汚染する。

剪定鋏による根頭癌腫病の伝染

バラの根頭癌腫病は地中の根か地際にしか発生しないと思っていたので、これを見つけたときには驚いた。
1cmほどのクラウンゴール(癌腫)が1株に3個も地上1.5Mほどの高さに。そのうち2個は同じ枝に発生。

たぶん、前回の剪定時に鋏から感染したのだろうと思われる。白く乾いた感じの切り口が前回の剪定痕。
下の3枚の写真は、大きな1個のクラウンゴールの内部を見るために切断している。



この巨大で異様な化け物もまた癌腫病なのか?

これは別の場所にあるスタンダードの例。瘤は固いけど、ポロッと外れる小片もある。樹皮の荒れ具合も異様で全身が汚染されている状態なのか。これは癌腫でしょう? とても眼につく場所なのに、なぜ誰も疑わないんだろう?

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