このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2021年5月5日水曜日

バラの交配・2

一輪のバラと全宇宙は同じサイズかも

バラ栽培を始めて間もない頃の2011年の個人ブログ ローズそらシド/そらのそらごと/そらの宙(そら) に、

「何の根拠も無い(根拠などあろうはずもない)のですが、もしかしたら一輪のバラと全宇宙は同じサイズかも」

と書いています。

まさに何の根拠もないすらごと(虚言)ですが、この10年間植物の命の仕組みを学ぶにつれ、その直感は確信めいたものになりつつあります。命はそして宇宙も、その発生から死まで 神秘的  と言えるほど美しい。
もしこの世界を神様が創ったのだとしたら、それはどのような設計図に基づいているのか。 その「神の数式」は、全宇宙も一輪のバラも同じであるに違いないと思うのです。

以下2項目:「ABCモデル」と「ホメオティック遺伝子」は「高校生物」の学習範囲から:


花の器官とABCモデル 参照:『ウィキペディア(Wikipedia)』

「ホット神崎」のシベ
アンドロメダ銀河みたいに綺麗。
(NASA/JPL-Caltech, Public domain, via Wikimedia Commons)
「ミスターコジマ」の花托(子房)の切断面
柱頭と胚珠がつながっているのが見える。

この切断面から「八重咲きの花弁は雄蕊が変化したもの」ということが納得できる(かな?)

ホメオティック遺伝子参照:『ウィキペディア(Wikipedia)』

以下の2枚はいずれも「クリスチャン・ディオール」

萼片と花弁が分離できていない
(これは雄蕊を取り去った後)
シベの変異体
雌蕊を囲むように6個の "毛玉" がある。

交配を試みたバラ仲間によれば、交配した結果、例えば花の中から葉が出てきたりとか、とんでもなく異様な花がたくさん出現するのだそうで、それはこのホメオティック遺伝子が影響しているものと思われる。萼片と花弁が一体化しているのは栽培品種でもたまに見かけるけど、「とんでもなく異様な花」というのがどんなものなのか、興味津々。


バラが咲き終わって、ハトロンの花?

ばら展の1週間前には大半の花が咲き終わってしまったので、幸いなことに?ゆっくり交配作業をすることができた。その数およそ50。秋の花も咲かせたいので、10号鉢に3本のステムのうち1本だけを種子親にした。過乾燥から守るためにハトロン紙の袋がけ。いつもなら寂しくなるばら展後のハウスが、今年は賑やか。

受精の結果は3週間程度でわかるらしい。「全ゲノム解析」「遺伝子組換え」「遺伝子編集」の時代だけれど・・。

わずかに咲き残っている「クリスチャン・ディオール」などに、部分遮光のためのビニール傘をセットしている。



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