5月の講習会で予定されていた「育種」が、新型コロナウイルス感染症拡⼤による緊急事態宣⾔を受け、講習会場の福岡市植物園が臨時休園になったことで、講習会も中止になりました。楽しみにしていたのでとても残念です。
新しいバラを作る(育種)
講習会は中止になっても、バラの育種は 見様見真似 でなんとかなるかもしれません。初めての私でもそんな気にしてくれるページを紹介します。それは東京都立園芸高校の研修会(実習授業)のレジュメです。
都立園芸高校は、ミスター・ローズこと鈴木省三氏の母校です。実習のスナップ写真に写ってあることから推測すると、ここで紹介される育種の方法は鈴木省三氏直伝の可能性が大きいですね。
育種の具体的な方法についてはこのページを参照してください。特に難しいことはなさそうですがバラ栽培全般についてのこれまでの経験、例えば「実生苗」の作り方では、冷蔵による休眠打破、発芽抑制物質の除去、播種、鉢上げなどがポイントになりそうで、これはあらためて自分の栽培方法を見直すチャンスだと思います。
また、都立園芸高校での育種は最初の2年間の作業は全て温室内で行うそうです。なので、福岡でハウス外で行う場合は作業時期が少しずれ、私の経験では都立園芸高校のこのスケジュールよりも50日ほど遅れることになりますが、作業時期はさほど厳密に考える必要はないように思います。
交配に必要なもの
- 「マイローズを咲かせてみたい」という好奇心
- 「10年後に目指す目標を持ちつつ」(担当講師・野村和子先生)という根気
- 「ダメ元でもOK」というチャレンジ精神
- お好みの(現在栽培中の)バラを数品種
- ピンセット(入手はバラ会員の衛藤さんに相談して)
- 雄蕊(花粉)を入れる容器 ペトリ皿(英語)/シャーレ(独語)または蓋付きの小さな容器
- 綿棒(先細タイプが使いやすい)
- ルーペ(老眼鏡)
- ラベル(私はAmazonから)
- 防水ハトロン紙の果実袋(Amazon、ホームセンター、JAなどで入手可能)
いかがでしょう、このように費用も労力も設備も必要なく、誰でも夢を見ることができます。春の二番花でも交配が可能なので、一緒にバラの育種という「どくまん」(バラ毒まんじゅう/boketan さん)を食べてみませんか?
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