このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2021年4月17日土曜日

「新苗で秋に勝負」

1月に接木をしてその年の秋のコンテストに出品することを「新苗で秋に勝負」と呼んでいます。
これは、Boketanさんが日本ばら会会報「ばらだより」の2011年に連載された「新苗で秋に勝負」に因んでいます。

今年の接木苗

毎年いろんな接木方法を試して、だんだん下手に(成功率が低く)なっている。今年は最悪/笑。
その中で「デービッド接ぎ」が好結果を示し、その優れた方法を再認識した。

 左:配布苗「フロージン82」 中央:自作苗「ロイヤルハイネス」右:同「コンフィダンス」

挿木台木 に「デービッド接ぎ

デービッド接ぎは台木の枝葉を残す。接木は2月上旬。五枚葉5節で台木の枝葉をカット。
結蕾を確認後に五枚葉5節まで下げてカット。リッチェルのバラ用10号鉢に植え替え。スペーサーに割り竹を使用。徒長していない がっしりした新苗 に育っている。

元気の良い新梢だが、これの役割はベーサルシュートを出すための同化枝で、ベーサルシュートが2本出たら基部から切除する。残しても良い花は咲かない。苗はベーサルシュートが出やすいように、あらかじめ傾けて植え付けている。

「新苗で秋に勝負」のつもりだけれど、勝負は良いベーサルシュートが出るかどうかにかかっている。



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