このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2021年4月20日火曜日

光過剰の対策・1

バラの光飽和点

今日のような晴天では午前9時を過ぎると太陽光の照度は バラの光飽和点とされる5万ルクスを超える。
今日の実測値は、南中する午後0時半で67000 lux、午後2時で71000 luxだった。この50000 luxを超える強光線は午後5時過ぎまで続く。

照度5万ルクスというのは、「ちょっと眩しい」「帽子か日傘がほしい」と思うような強さの日差し。

強過ぎる光線は植物に悪影響

「過剰な光エネルギーで起こる光阻害とその防御について」
高橋 俊一 光合成研究 23 (2) 2013

基礎知識がないと難解だけど、アマチュアといえども栽培者ならなんとか理解できるようになりたいと思っている。

私の対策

晴天の日は午前10時から午後5時頃まで、写真のように遮光率50%の白の遮光ネットを展開するとともに、赤花系のバラには更にハトロン紙の袋を糸目が見え始めた時期からかける。

遮光の効果

私のバラは葉っぱが大きいと揶揄されるが、これは窒素過多とドーピングが原因(笑)。
でも、『葉っぱが若々しくてキレイ』と褒めてもらうこともあって、最初それは「農薬を使わないからだろう」と思っていたが、そうではなく、この遮光の効果で活性酸素の発生が抑制されているからなんだろうと考えている。

遮光の逆効果

私のハウス内のバラは「うどんこ病」に悩まされ続けている。妻も自宅の庭の一隅に20株程のバラを育てているが、それらがうどんこ病に罹患したのを見たことがない。この「差」はなぜなのか?

原因は過度の「遮光」にあることに気づいた。うどんこ病菌は強光線の下では生きられないようだ。詳細は「うどんこ病」関連の記事で述べる。



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