このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2021年12月24日金曜日

40万ページビュー

今日このブログのページビュー数が40万を超えました。これは10年間の合計数ですから、1日平均100程度。人気のあるサイトとは比較にもなりませんが、このような内容のブログに連日100を超えるページビューがあるのは、私としてはちょっと不思議な気がしています。

ブログ開始(2011年1月)からの10年間のアクセス数の推移

何度か長期間の投稿中断があった影響(上のグラフの深い谷)はあるものの、ほぼ一定のアクセスがあります。
ちなみに、10万になったのは2015年10月27日でした。この月に初めて福岡バラ会のばら展を見ています。
この頃の記事「美しい 10月」に懐かしい写真が。福岡バラ会に在籍していたこの6年間に30万ページビュー増えたことになります。

直近30日間の推移

直近30日間の推移は少ない日で60、多い日は270に達しています。この数値は私自身の閲覧はカウントされない設定にしているので、実ページビュー数です。
註:24/12月がガクンと落ちているのはこの日の途中データだから。その日のデータは、日本時間で翌日の午前9時に切り替わります。24日のページビュー数は 114 でした。

月間ページビューは、やはり今が接木シーズンだからでしょう、「バラの接ぎ木」が 524、「初心者に優しいバラの接ぎ木 デービッド接ぎ」は 505 と、3位以下を大きく引き離しています。

アクセスが多い記事

アクセスが多いのは単純に嬉しいのですが、この10年間にみなさんは何をご覧になっているのでしょうね。

投稿日 タイトル  閲覧数 
2015年2月5日 挿し木と芽接ぎで作る バラのスタンダード仕立て 4.46万
2014年11月9日 初心者に優しいバラの接ぎ木 デービッド接ぎ 2.99万
2013年2月7日 バラの接ぎ木 2.95万
2012年2月20日 バラの根頭癌腫病 −2 2.87万
2012年6月3日 バラの 水挿し −2 1.77万
2012年2月1日 台木用ノイバラの挿し木 1.13万
2012年4月25日 ロックウールを使った バラの挿し木(2) 7,046
2013年2月18 バラ 秋の挿し木の鉢上げ 5,711
2015年1月26日 バラの接ぎ木 2015 5,449
10 2015年4月21日 バラの接ぎ木 小林流 接ぎ木 3,193

圧倒的に多いのは「デービッド接ぎ」や「挿木」に関する記事、そして「根頭癌腫病」に関する記事で、これは直近1ヶ月のデータ(ブログページ右サイドバーの表示)とほぼ同じです。

デービッドさんのマネージャーの里美さんのお話では、デービッドさんが各地の講習会に行くと、参加者から『デービッド接ぎを紹介したブログを見ました』という声を聞くことが多くなったそうで、弟子の私としては嬉しい限り。

気になる記事の内容

  • バラのスタンダード仕立ては、栽培者の間で根強い人気があるのでこれへのアクセスが多いのはわかりますが、これを「栽培ガイド」として捉えれば、『これでいいのか?』という思いがあります。もっと充実した、確かな内容になるよう、まずはスタンダード台木の作り方から見直そうと準備中です。

  • 「デービッド接ぎ」に関しては、台木と穂木の間にできる「V字型の谷」の部分へのテーピングが面倒という問題を解決できていません。昨年からテストしていますが、今シーズンはその方法を少し変えることになりそうです。

  • 「バラの 水挿し −2」へのアクセスが多いのも意外な結果です。これはバラ栽培者の閲覧だけではなく、検索サイトから来られた一般の方々かも。だとすれば、ここで紹介した水挿しの事例は発根に時間がかかりすぎて実用的ではありません。何か良い方法を考えなければ。

閲覧者が求めているもの

このブログの閲覧者の興味がどこにあるのか検索キーワードからも推測することができ、実際の閲覧数とほぼ比例しています。「水挿し」が2項目に分かれていますが、それを合わせると41になります。「バラ接木」は3項目で55、「挿木」関連が検索キーワードでは最多ですね。

単独トップの「バクテローズ」は根頭癌腫病原菌に対する「殺菌剤」で、2012年2月20日の「バラの根頭癌腫病 −2」で紹介しています。

検索キーワード 上位10

  1. バクテローズ  32
  2. バラ 挿し木 水挿し  29
  3. バラ接ぎ木  22
  4. ノイバラ 挿し木  20
  5. バラ 接ぎ木  19
  6. バラ 挿し木 ロックウール  17
  7. ノイバラ 台木  15
  8. ローズそらシド  14
  9. 薔薇接ぎ木方法  14
  10. バラ 水挿し  12

このブログは「栽培ガイド」ではありませんが、たぶん閲覧者の大多数が栽培に関する情報を求めてアクセスされるのだろうと思います。ブログ作者(私)の「世迷いごと」=試行錯誤中の右往左往なんぞ、誰も読みたいとは思いませんよね。でも私は、この「世迷いごと」を書き続けることの中で、栽培技術よりも大事な何かを見つけようとしているようです。

このような極私的な「世迷いごと」をブログで公開するのは、単に自己顕示欲だけではなく、考えや行為に「客観性」を担保したいからです。何人かのバラ仲間は私の栽培現場を知っていますから、いい加減なことは書けません。そのように自分を律しつつ、『栽培技術よりも大事な何かを見つけたい』と思うのですが、これによって私はますます世の中からズレていくのは間違いなさそうです(笑)

閲覧者はどこから?

Google アナリティクスのデータでは、このブログの閲覧者の延べ人数(=セッション数)は、今日の時点でページビュー数の約半数 202.575 です。延べ20万人!というのは私としては驚くべき数字です。バラの接木や挿木に関心のある方がそんなにたくさんいるとは思えないのですけど。

:閲覧数(ページビュー数)とセッション数の関係は、例えばある方が今日の午後にローズそらシドにアクセスされて3ページを閲覧された場合は、セッション数=1、ページビュー数=3になります。その方が夜に再度来られて2ページを閲覧されたら、セッション数=2、ページビュー数=5になります。

これらの閲覧者はどこにお住まいの方々なんでしょう?

市区町村 セッション 全体に対する割合
大阪 14,685 7.25%
横浜 13.282 6.56%
福岡 9,214 4.55%
新宿区 8,310 4.10%
世田谷区 4.220 2.08%
広島 2,184 1.08%
岡山 1,600 0.79%
松山 1,285 0.63%
金沢 864 0.43%
10 静岡 864 0.43%

この順位も10年間ほぼ同じで、大阪がいつもトップです。関西はバラ好きさんが多いのかな。でも、関東は市区が細かく区分されているので「圏」で見れば「関東圏」がトップです。全国的に見れば、北関東以西の地域からの閲覧がほとんどで、特に瀬戸内沿いの各地からのアクセスが目立ちます。札幌、仙台、福島など北国の地名も見受けられますが、そのセッション数は多くありません。青森、秋田、山形、そして沖縄からのアクセスはほとんど無いみたい。

栃木県小山市からのアクセスが 279 あります。これは主に、当時小山市にお住まいだったOさんのアクセスかも。「デービッド接ぎ」に関するページなどを見ていただいたことを、後日ご本人から教えてもらいました。でもこれは推測で、Google アナリティクスでは(もちろん)個人の特定はできません。

意外なことに、海外(なんと世界中の111カ国 )からのアクセスもあります。全体で40万ページビューのうち国内からは約35万、残り5万(12.5%)は海外からです。海外在住のバラが好きな日本人が見てあるのでしょうか、それとも、ブラウザの翻訳機能がかなり使えるようになっているので、言語の障壁が低くなっているのかな?

セッション 全体に対する割合
United States 4,742 2.34%
Russia 2,431 1.20%
South Korea 446 0.22%
United Kingdom 392 0.19%
Germany 251 0.12%
China 240 0.12%
Taiwan 240 0.12%
Australia 194 0.10%
Thailand 190 0.09%
10 Italy 134 0.07%
11 Canada 123 0.06%
12 Vietnam 114 0.06%
13 France 112 0.06%

アメリカ合衆国からのアクセス(セッション数)の全体に対する割合が 2.34% もあるのは、ちょっとした驚きです。ページビューの比率はもう少し高く5%ほどです。2014年11月12日の記事「秋にもできるバラの挿し木 栽培品種の秋挿し」公開後に、その記事で紹介したPaul Zimmermanさんがお住まいのサウス・カロライナ州からのアクセスが一時的に増えたことがありました。でも、それ以外では海外からのアクセスなど何の実感もありません。

直近1ヶ月のデータ

この30日間のページビュー数です。アメリカ合衆国からのアクセスが増えているのはなぜでしょうか。たぶんこれの正体は Google検索サイトのサーチエンジン(ロボット)でしょうね。ブログ「Field Note」の記事をここに統合したので、それを調べにきているのだろうと推測します。

海外のバラ事情を知りませんが、10年間のデータでは台湾やタイ、ベトナム、アフリカの低緯度地域などからのアクセスもあります。それらの南国でもバラは育つのでしょうかね? 沖縄でもバラ栽培は難かしいと聞いたことがありますが。いや、この海外からのアクセスには、もしかしたらなんらかの意図を持ったロボットが少なからず含まれているのかも。

What comes next?

ま、そんなことはどうでもいいや。私にとって気がかりなのは、アクセスが多いのは全て "過去" の記事ということ。なんか、自分が全然進歩してないような気が。私は(広告を掲載するような)ブロガーではなく一栽培者だけれど、これはヤバいと思います。このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録で、栽培ガイドの類ではありませんが、だから「進歩していない」ということは問題です。

アクセスの多いこれらの過去記事を読み直すと、当時のようなバラ栽培に対するはずんだ気持ちが今の私にはなくなりかけているということに気づかされます。少しはあった閲覧者からのコメントも、この数年はすっかり影を潜めてしまいました。閲覧者の皆さんに何かを見抜かれているのかもしれません。

私のバラ栽培の結果も年々悪くなっているのかも。『歳のせいなんだろうか、栽培がだんだん下手になっている』という認めたくない実感もあり、ちょっと、なぁ。40万ページビューを単純に喜んでばかりはいられません。


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