このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2022年5月17日火曜日

バラの育種 2022 3. 授粉 終了

春の開花に合わせて4月末から進めていたバラの交配作業を2週間ほどで終了しました。今年の交配数は184で、昨年のおよそ2倍強。その他に、「老化受粉」を含めた自家受粉を調べるために16、計200です。

面白いので夢中になって作業を進めましたが、栽培しているバラがそんなに多いわけでもなく、また花粉が採取できる品種も限られているので同じような組み合わせになって、作業の終盤にはいささか飽きてしまいました。:p

授粉作業の隣では、昨年交配したものがポツポツと開花しています。同じ交配親なのに、まるで異なる花が咲いて驚かされます。

交配親

 花粉親 ♂︎ ロイヤルハイネス
 種子親 ♀︎ ジェミニ

見較べると、「ロイヤルハイネス」も「ジェミニ」も、"花としての完成度が高い" ことがわかります。数多く交配するとこのような花が得られるのでしょうか。そうとは思えないけど、でも今の私にはそれしかありません。

今年は「タネが収穫できるローズヒップが50できれば」と期待しているのですが、現状ではそれはちょっと難しいかも。

交配に失敗したものは2週間ほどでその兆候が見えてきます。最後の授粉を終える前に早々と、しかも続々と失敗が出てきました。

蕊(しべ)が生気をなくし、子房が腐敗して褐変します。その子房の内部を観察しているのですが、原因がわからず苦慮しています。特徴的な失敗事例は写真を撮っているので、後日それを掲載して考察する予定です。

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