このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2012年4月14日土曜日

デービッド接ぎ 2ヶ月後

かのやバラ園のアドバイザーでもあるデービッド・B・サンダーソンさんから教えていただいたバラの接ぎ木は、彼が独自に考案した方法です。一般的な「切り接ぎ」とは方法が大きく異なりますので、これを「デービッド接ぎ」と呼ぶことにします。

これは2月17日に接いだデービッド接ぎの2ヶ月後の様子です。写真の右側の長い枝が台木。接ぎ木したのは左側で、新梢が10cmの長さになりました。デービッドさんに再確認しましたが、新梢が手のひらサイズ(10cm)になったら台木を切る時期だそうです。

台木は、下の写真の赤い線で切るつもりです。もう少し(1cm)下でもいいのでしょうが、ちょっと用心して(笑)

ちなみに、この台木には3カ所の切断跡が見えます。下のは接ぎ木の作業に邪魔だから切ったもの、真ん中と上は新梢の伸びに従って、その邪魔にならぬよう切ったものです。

私とバーバラはそれぞれ何株かデービッド接ぎを試みました。その中には地植えした台木もありますが、最も成長が早いものは新梢が30cm程になろうとしています。でも、遅いものは芽がまだ接ぎ木テープの下です。失敗して穂木が黒く変色したものもあります(残念)
穂木の新芽(新梢)がまだ大きくなっていないのに、台木のノイバラに蕾ができ始めた株もありますが、これは摘蕾したほうがいいと思われます。

いずれにしろ、台木の扱いに神経質になる必要はありません。形成層が合っていれば(これはできていると思います)いずれ新芽が伸び始めるでしょう。焦らずに、その時期が来るのを待ちましょう。

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