このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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2013年1月23日水曜日

バラの種播き

1月21日に バラサークルメンバーのご協力で準備したバラの種を、22日と23日の両日でセルトレイに播種しました。セルトレイはタキイ種苗製の200穴で、培土もタキイの「種蒔き培土」です。

右の2つが台木用のノイバラで計400穴。左は栽培品種です。

かのや「花*薔薇*会」の徳田さんは1穴に3粒播種するのだそうですが、私は1穴1粒にしました。発芽後に苗を選り分ける作業が面倒だからです。必要なノイバラの実生台木は240本なので、60%の発芽率があればいいのですが、さてどうなることやら。

ノイバラ台木は挿し木でも作ります。昨年も挿し木苗と実生苗を作りました。

挿し木苗は、穂木に最も生育の旺盛な野生種(ロサ・ムルティフローラの亜種?)のノイバラを選んだので、無肥料栽培にもかかわらず大きく育ちすぎて、接ぎ木がやりにくい結果になりました。他方、実生苗は過度な播種量、不適切な間引きや下手な移植、肥料不足などで初期生育が悪く、10月の「T芽接ぎ」の時期までに十分な太さにならず、急遽「F芽接ぎ」に変更せざるをえませんでした。

今年はこれを解決しなければなりません。実生苗の初期生育を良くするために、露地(畝)への播種ではなくセルトレイを選びました。バラ苗生産農家はもちろん露地(畝)への播種です。数万本という量ですから当然そうなりますが、私は僅かな数の苗を得ればよいので、昨年の失敗をくり返さないためにはセルトレイへの播種が良さそうに思えます。

ノイバラ400粒と同数の栽培品種の計800粒をピンセットを使って一粒ずつ蒔くのは面倒なように思われますが、間引きや定植時の作業を考えれば。。そんなことをぼんやり思い浮かべながら、無心に作業するのは、それはそれで楽しいもんです(笑)

これまでスタンダード台木が入っていた小さなビニールハウスが空いたので、このセルトレイをそこに並べました。徳田さんは電熱シートなどで加温ですが、私のハウスは無加温です。昨年は露地だったのですから、無加温でもだいじょうぶでしょう。時期がくれば発芽するはずです。問題は、雨の日でもジョウロを下げてハウスの周りをウロウロという、なんとも呆れた姿。

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