このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

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11月23日追記:勉強会で使用するテキストに関して重要な変更をしています。



2013年2月9日土曜日

「土と植物の薬膳」の肥効テスト その3

バラやその他の植物で「土と植物の薬膳」の肥効テストをしています。その途中経過です。

コマツナの発芽テスト

テストの目的

「土と植物の薬膳」(以下「薬膳」と略記)の濃度が、発芽とその後の生育に及ぼす影響に付いて。たぶん「聞き違い」だったのでしょうが、『薬膳100%でもコマツナが発芽した』という話を聞いたので、その追試です。

テストの方法

「薬膳」の濃度を100%と50%にした培土と比較対象の「薬膳」0%培土に、コマツナを播種して発芽量とその後の生育差を見る

テスト開始日(播種した日)

1月4日(約1ヶ月経過/無加温ハウス内)

途中経過

  • 「薬膳」100% 画面左端の4ポット 発芽せず 「薬膳」は EC(ms/cm)=5.9
  • 「薬膳」50%  左から3列目 発芽・生育ともに良好
  • 「薬膳」0%  左から5および6列目 発芽・生育ともに並み

附記:左から2列目と4列目は「薬膳」とは無関係のテストです。
左から5列目(「薬膳」0%)に、2月7日に「薬膳」のペレットと粉体を2ポットずつ施肥しました。施肥量は容量比で培土の1%以下です。

ビオラの生育テスト

テストの目的

「薬膳」と比較対象の肥料の肥効の差をみる

テストの方法

ビオラの購入ポット苗を鉢増しして、各肥料8グラムを1月24日に施肥

画面奥左から
無肥料 福岡野菜(有機配合肥料 N:P:K=8:10:8) バイオゴールドクラシック元肥
画面手前左から
パワフルアミノ 無肥料 「薬膳」(粉体)

施肥から2週間経過した2月7日の状況です。「薬膳」の肥効がすばらしい のがよくわかります。そしてこれは、「大洋グリーン」さんのテスト結果とも一致します。

意外だったのは「バイオゴールドクラシック元肥」。無肥料とほとんど変わりなくそれが何故なのか理解できません。もしかしたら苗に問題があるのかも?

附記:2つある無肥料のポットのうち、手前中央のポットに、2月7日「薬膳」(ペレット)を施肥しました。

「薬膳」適正濃度テスト

テストの目的

イチゴ苗を使い「薬膳」の適正な施肥量(濃度)を調べる

テストの方法

「薬膳」100%から、50% 25% 12.5% 6.25% 0%(無肥料)までの6段階(容量比)で苗を育てて生育差を見る

テスト開始日

1月4日 左の写真はテスト開始時

配列

  50%  12.5%      0%
100%     25% 6.25%

途中経過

無加温ハウス内で約1ヶ月経過した2月7日

特に目立つような生育差は無いが、25%と6.25%がやや良好か。12.5%があまり良くないのは、苗の根の状態に影響されているのかもしれない。

枯れるであろうと予想した「薬膳」100%(肥料の中に苗を植える!EC(ms/cm)=5.9 )も、生育は旺盛とはいえないまでもそれなりに育っている。

附記:このイチゴ苗は糸島のイチゴ栽培農家から頂いたものですが、忙しくて植える時機を逃し、ポットのまま露地に放置していた老化苗です。若い苗をハウス内で栽培したらもっと旺盛な生育を示すはずです。

バラ苗での肥効比較テスト

テストの目的

久留米市の「大洋グリーン」さんに取り寄せていただいたHT品種のバラ「朝雲」を使って、「薬膳」の肥効を他と比較する

テストの方法

比較対象の肥料は「IB化成」「パワフルアミノ」で、無肥料を合わせて計4鉢

テスト開始日

購入した大苗を7号ロングポットに植え替えた後、無加温ハウス内で約1ヶ月養生。2月7日施肥。正月頃から準備していたのにやや施肥時期が遅れてしまい、すでに大きな芽が出ています。廃品利用の小さなビニールハウスなんだけど、霜を避けられるだけでも効果は大きいんでしょうね。

施肥量

最初になる今回の施肥量は各30グラム。次回は生育の様子を見て判断。いずれの鉢も同時期に同量を施肥して、少なくとも1年間はテストを継続する予定

附記:「パワフルアミノ」は、この地域のバラ苗生産者が、例えば鉢上げしたバラ苗に使う有機配合肥料(化学肥料も含む)です。

 

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