このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

お知らせ

バラの育種 を仲間と共に学びたい初心者を対象にした オンライン勉強会 を計画中です。

オンライン ミーティングシステム "Zoom" を利用して、月2回(年間20回程度)の開催で、 参加費無料の勉強会です。

内容は「ばらの育種オンライン勉強会」 案内ページ をご覧ください。



2013年1月27日日曜日

バラの接ぎ木 台木の準備

ノイバラ台木を掘り起こす準備が整ったのは前日で、しかも辺りがもうすっかり暗くなってからでした。準備と言っても、台木にするノイバラの枝を切り来年用の挿し木にする穂木を選んで保存することと、作業するノイバラの畝の周りの清掃だけなんですが、なにやかやと手間がかかってしまったのです。

ふと目を上げると、東の空の雲間に冴え渡った満月が昇っていました。

明けて27日。朝から粕屋町バラサークルのメンバーがそらの畑に集まってきました。今日の作業は、畝に挿し木したノイバラ台木160本の掘りあげと、ビニールハウス内のスタンダード台木約50株の移動です。

挿し木の作業記録:台木用ノイバラの挿し木(2012年2月1日の記事)

スコップを使って畝からノイバラを掘りあげ、土を落として5株ずつまとめていきます。

今年は土の状態がべとつかず、掘りあげ作業は簡単でした。生育旺盛なノイバラを選んで挿し木したので、太根(主根)が長く伸びていますが、邪魔なので適当なところで切りました。

みなさんの背後にある緑色の枠組みは、予定より1年遅れの最近になって、やっと組み立てたパーゴラの骨格です。

掘りあげた台木の根を適当な長さで切り詰め、残った土を洗い落とします。

同時に、台木の生育具合をチェックをします。

台木畝の前作はカボチャでカボチャには施肥しませんし、またカボチャの吸肥力は強いので、畝の残肥は少ないだろうと思っていたのですが、思った以上に大きく育ってしまいました。生育が良すぎて株元が太く、しかも硬くなったのも問題です。接ぎ木に慣れない人はやり難かっただろうと思います。

挿し木する際に挿し穂を(4節ではなく)20cmで調整したのですが、これは失敗でした。挿し穂を20cmの長さにすると、土の中にはその半分の10cmで数節あります。その節から発根して、根が2段、3段重ねになってしまいました。上部の不要な根は切り落とせばいいのですが、余計な手間がかかります。

台木の品質は接ぎ木の成功率に(当然ながら)大きく影響するでしょうから、台木の品種の選択は至急解決しなければならない重要な課題です。

台木の準備作業が一段落した後、昨年秋に実施した「F芽接ぎ」の畝を手入れしました。

この台木は別のノイバラの実生苗なんですが、こちらは生育がおとなしく、また施肥量も少なすぎたのか、希望した大きさ(T芽接ぎができるサイズ)まで太りませんでしたので、やむなく「F芽接ぎ」に変更したものです。現時点では、芽はまだ膨らんではいません。しかし黒変した芽もないので、しばらく様子を見守りましょう。

これらはいずれも素人のチャレンジなので、なかなか簡単にはいきませんね(笑)

作業が終了する頃から雪が降り始めました。

昨年10月、5号ロングポットに長尺挿し木したもの約60鉢を、手製の小型ビニールハウスの中で育ててきました。これに接ぎ木してスタンダード仕立てにするのですが、台木はいったんハウスから出して自宅の納屋に移動します。

寂しくなったハウスに、実生苗のセルトレイが入りました。中央の黒いもの(寒冷紗を掛けてある)がそれです。

雪のバラ園。剪定せずに残っているのは、これを「接ぎ穂」にするためなんですが、今年は全般的に芽の動きが早いのか、芽が大きすぎて使えないものが多かったです。

冬の剪定で切り捨てる枝を穂木に使うというのは、間違ってはいないにしろ良い考えではなさそうです。「接ぎ穂」にする枝は、秋以降は花を咲かせないなどの準備が必要なようで、苗生産者は採穂専用の株を準備するのだとか。

私なんかまだまだ序の口で、学ばなければならないことはいっぱいなんですが、雪は静かに降り続けます。

2013年1月23日水曜日

バラの種播き

1月21日に バラサークルメンバーのご協力で準備したバラの種を、22日と23日の両日でセルトレイに播種しました。セルトレイはタキイ種苗製の200穴で、培土もタキイの「種蒔き培土」です。

右の2つが台木用のノイバラで計400穴。左は栽培品種です。

かのや「花*薔薇*会」の徳田さんは1穴に3粒播種するのだそうですが、私は1穴1粒にしました。発芽後に苗を選り分ける作業が面倒だからです。必要なノイバラの実生台木は240本なので、60%の発芽率があればいいのですが、さてどうなることやら。

ノイバラ台木は挿し木でも作ります。昨年も挿し木苗と実生苗を作りました。

挿し木苗は、穂木に最も生育の旺盛な野生種(ロサ・ムルティフローラの亜種?)のノイバラを選んだので、無肥料栽培にもかかわらず大きく育ちすぎて、接ぎ木がやりにくい結果になりました。他方、実生苗は過度な播種量、不適切な間引きや下手な移植、肥料不足などで初期生育が悪く、10月の「T芽接ぎ」の時期までに十分な太さにならず、急遽「F芽接ぎ」に変更せざるをえませんでした。

今年はこれを解決しなければなりません。実生苗の初期生育を良くするために、露地(畝)への播種ではなくセルトレイを選びました。バラ苗生産農家はもちろん露地(畝)への播種です。数万本という量ですから当然そうなりますが、私は僅かな数の苗を得ればよいので、昨年の失敗をくり返さないためにはセルトレイへの播種が良さそうに思えます。

ノイバラ400粒と同数の栽培品種の計800粒をピンセットを使って一粒ずつ蒔くのは面倒なように思われますが、間引きや定植時の作業を考えれば。。そんなことをぼんやり思い浮かべながら、無心に作業するのは、それはそれで楽しいもんです(笑)

これまでスタンダード台木が入っていた小さなビニールハウスが空いたので、このセルトレイをそこに並べました。徳田さんは電熱シートなどで加温ですが、私のハウスは無加温です。昨年は露地だったのですから、無加温でもだいじょうぶでしょう。時期がくれば発芽するはずです。問題は、雨の日でもジョウロを下げてハウスの周りをウロウロという、なんとも呆れた姿。

2013年1月21日月曜日

バラの実生苗を作る

バラの実生苗を作る目的は「接ぎ木用の台木」を得ることです。接ぎ木用の台木は挿し木でも作ります。昨年はノイバラ台木を160本挿し100%の活着率でした。今年も240本程度を挿す予定ですが、台木には挿し木苗と実生苗のどちらが良いのか、まだ比較できるほどのデータがありません。

昨年の実生苗作りは、2012年2月9日に投稿した「バラの種ばら播き」をご覧ください。

もうひとつの目的は「バラの交配」をやってみたいという希望があるからです。バラの交配は今後勉強したい技術テーマですが、そのためにはできたタネから苗を作る方法を学ぶ必要があります。交配は花粉をメシベに付けるだけですから難しいことのようには思えませんが、いざ実際にやってみると花粉親や受粉親の開花時期の問題もあり、品種によってはシベの形状しだいで作業が難しかったりして簡単なことではありません。苦労して結実させた実を播種技術の未熟さ故にダメにしたくはありませんから、実生苗を確実に作る技術は重要です。

今年のバラの播種の準備作業は1月19日(土)の午前中に、バラサークル有志8名がそらの家に集まって実施しました。

準備したバラの実(ローズヒップ)です。バラサークルメンバーが用意してくれたものがあり、またこれに追加してS先輩が数種類を持参してくれました。

ビニール袋がノイバラの実です。今年は12月と1月初旬に採取し6℃で冷蔵保存しました。

ノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)は、亜種や台木用に品種改良されたものがあるらしく、トゲや根張り具合が微妙に異なるものがあります。バラ苗生産農家さんは、やはり数種類のノイバラを、接ぎ木する品種によって使い分けるのだそうですが、私にはそのような高度な知識や技術はありません。畑には3〜4種類植えていますが、その中から特に根の生育が良いものを選びました。

作業自体は簡単で、実を潰して中からタネを取り出します。細かな作業なので、メンバーのみなさんは集中して根気よく作業を進めました。

猿渡先輩は、みなさんの作業を見ながら効率的な方法はないか考えてあるようでしたが、知恵者の先輩をしても、タネと果皮を選り分けるのはそう簡単ではないようです。

みなさんの作業を見守る

プロの現場では、台の上に実をぶちまけて麺棒で押しつぶし、タネも果肉も果皮もゴミも一緒くたにバケツに入れて、それを水で洗いながら選別していくのだそうですが、肝心のその「選別方法」の情報がありません。「水に入れて比重で選別する」というのは誰でも思いつく方法なんですが、これでは不可能です、たぶん。理由は・・・。興味のある方はお試しください。

10リットルバケツにいっぱい入れられた真っ白な(印象)ノイバラのタネの写真を、デービッドさんから見せてもらったことがあります。たぶん10万粒もあるのでしょうか、あの量をどうやって作業するのでしょう? 何か賢い方法があるに違いありません。

今年はローズヒップの量も昨年よりは少なく、参加2回目のメンバーもあって、作業そのものは1時間ほどで終わりました。みなさん、ご協力ありがとうございました。

午後、みなさんが帰られた後で

おちびさんたちには楽しいお手伝い、私には厄介な作業が残っています。

熟したノイバラの実は柔らかくなっていますから、こどもの指でも簡単に潰せます。果肉は水の中でトマトジュースみたいに分離しますので、これはザルで濾せば簡単に除去できます。

厄介な作業とは、タネと一緒に残っている果皮や繊維をピンセットで選別しながら、タネの周りに残っている「発芽抑制物質」を洗い流す作業です。それがあると水が僅かに赤みを帯びますから、タネが白くなり、水も無色透明になるまで、私の場合2、3日間は水を交換し続けます。

注意:果皮や果肉の赤い色素が「発芽抑制物質」そのものであるのかどうかは知りません。
品種あるいは成熟度によるのでしょうか、大粒のタネには「薄皮」が付いているものがあります。これも発芽を抑制するのかも。

自然環境では、たぶん土のバクテリアがこの「発芽抑制物質」を分解するのでしょうが、私の環境では洗い流すより方法がありません。

『水に浮くタネは使えない』は ほんとうか?

2日後(1月21日)。果皮などの選別・除去が終わったタネです。26品種ありました。品種名が不明のものもありますが、26品種の大半は原種やオールドローズ系、あるいはモダンローズでもCL系が多いようです。意図的にローズヒップを作ったのではなく剪定し忘れた枝から採取したからなのでしょう(笑)いいんじゃないですか。

この作業に使った道具類。ブルーのバット、ボウル、目の細かな金網のザル、ピンセット、タネを入れるプラスチックのコップなど。
ゴマを選別するときのように、ザルの網目が「ノイバラのタネを通す」「通さない」の2種類があればより効率的かも。

黄緑色のバットに入っているのがノイバラのタネです。これでたぶん1,000粒以上はあるでしょう。(画像クリックで拡大)タネの半数は水に浮いています。「水に浮くタネは使えない」のが常識ですが、ノイバラの場合はちょっと違います。タネが水に浮くか沈むかは、その時々によって(同じタネでもテストするごとに)結果が違いますので、発芽するか否かはそれでは調べられません。

この話、じつはほとんどの人が信じてくれません(笑) 試してみればすぐにわかることなんですが。

今年の播種は、これを畝ではなくセルトレイに播きます。

追記:播種の様子

2013年1月18日金曜日

「土と植物の薬膳」の肥効テスト その2

粕屋町バラサークルの「第3回 有用菌の活用講座」が、昨年11月29日に、九大農学研究院の金澤教授を講師として、粕屋町にある九大農学部附属農場内の講義室で開催されました。この講座では「土と植物の薬膳」(以下「薬膳」と略記)が配布されましたが、この製品の特徴や使い方についての説明は(講義内容や時間の関係で)十分ではありませんでした。

その後、バラサークルの作業として九大農学部正門前の花壇の一部に「薬膳」を入れました。その作業内容や結果に付いては後日レポートします。また、個人でも庭に「薬膳」を入れたという報告も受けていますし、私も「薬膳」のテストを開始、あるいはその準備を進めています。

左の写真は私のテストの一例で、同じバラ科であるイチゴ苗を利用した「薬膳」の肥効テストです。ここでは、赤玉土と「薬膳」の配合割合を、0%から100%までの6段階でテストしています。写真はテスト開始時のものです。

イチゴ苗を使うのは久留米市の Dr.真島 のアドバイスによるものです。先生、ありがとうございます。これも詳細は後日レポートする予定です。

追記:この肥効テストの経過は、2013年2月9日の「土と植物の薬膳」の肥効テスト その3 でレポートしています。

さて(話はここからですが)、粕屋町バラサークルのメンバーには「薬膳」の肥効テストについてきちんと説明する機会がありませんでした。この肥効テストは、各地のバラ栽培家のみなさんにご協力をお願いしているのですが、ここではまずその内容をご覧ください。この文書の署名(発信者)は、株式会社金澤バイオ研究所の山本聡子さんです。粕屋町バラサークルではありませんので誤解の無いようにお願いします。

「土と植物の薬膳」の肥効テスト

「土と植物の薬膳」の開発者である金澤特任教授は、九州大学大学院 植物資源科学部門 土壌微生物学研究室に在籍し(現在は同大学特命教授)、長年の有機資源の「高機能 好熱細菌」(以下HT菌)による“高熱・好気発酵法”を研究発展させ、それらの貴重な有機資源を優良な有機肥料にする研究開発を行ってきました。これらの研究成果を利用することで、九州大学ブランド製品『土と植物の薬膳』として、一般消費者へ販売できる、安心安全なバイオ堆肥の製造を実現しました。

『土と植物の薬膳』は、植物を育む土壌と植物を健康にするために研究・開発さ れた有機質肥料です。原料はすべて安全な天然素材を使用し、独自に研究開発したHT菌を用い、“高熱・好気発酵法”にて高温で熟成させています。本品の大きな特徴のひとつHT菌は、発酵中に90度を超える温度を長時間保つため、その高温によって病原菌や雑草種子も死滅しますので、植物に安心してお使いいただけます。

また完熟させているために匂いがなく、植物自身の免疫力を高めて植物が丈夫になるため、病気予防・治癒を目的とする薬剤の使用量を控えることができます。公共施設や公園、芝生のように人の肌が直接触れるような場所での利用にも安心 してお使いいただけます。(原料の詳しい内容や特徴などの詳しい内容は、別紙の資料を参照くださいませ。) つきましては、多くの方が訪れる◯◯バラ園にて、『土と植物の薬膳』をお試しいただきたく思っております。 肥効テストの詳しい内容は、以下のとおりです。

バラに対する肥効テストについて

「土と植物の薬膳」は、製品化されて既に8年以上になります が、私どもは土壌や土壌微生物の研究が専門のため、バラ栽培に関しての肥効データは必ずしも十分ではありません。バラ栽培者のみなさんのそれぞれの環境下で本品を使った生育状況やご要望などを教えていただき、もし改善すべき点があれば、『この「土と植物の薬膳」をベースに、バラに特化した、高機能で、 安全・安心で、かつ手頃な価格で入手可能な有機肥料を作りたい』という夢もあり、そのためにみなさんのご協力を得ながら結果をお聞きしたいというのがこのテストの目的 です。

現在、九州各地のバラ園や、バラ苗栽培農家・バラ苗販売業者・全国的に著名なロザリアンを含む個人の栽培家(複数)にこのテストを依頼しています。 その方法は、花壇の一部に「土と植物の薬膳」を施肥し、その他はこれまでの肥料で栽培して、その結果を比較するという簡単なものですが、各地の多くの事例が集まれば貴重なデータになるのではと期待しています。昨年から、私の参加している「粕屋町バラサークル」有志の方々とも、バラへの施肥テストを開始しております。

テストでは、施肥時期と施肥量、施肥前後、あるいは比較対象の肥料での生育状況を記録していただき、可能なら生育状況の写真を撮っていただきたく思っております。テスト期間は1年間、あるいはそれ以上になりますが、記録はご負担にならない範囲で結構です。参加してくださったみなさんには全体の結果をお知らせします。また、その成果を活かして改良版の「土と植物の薬膳」を開発した場合は、それをみなさんに還元する予定です。

もちろん、参加していただいた皆様の個人情報を守ることや、あるいはその結果を「土と植物の薬膳」の広告宣伝には使用しないことは皆様へのお約束として厳守します。

バラ以外の植物に対する肥効テストについて

バラ以外の植物、野菜や花卉類については、既にある程度の量の試験結果が寄せられています。野菜類などいずれも好結果ですが、もし可能ならば、バラと一緒に植えられている宿根草や、花卉類のみが植えられている花壇でもお試しください。方法は、バラの場合と同様に、花壇の一部に「薬膳」を施肥し、他はこれまでの肥料で、その生育差を確認するというものです。

バラもその他の野菜・花卉類も、連作障害や残留農薬の害が疑われるような悪条件の土壌での栽培試験が可能なら、ぜひお試しください。ただし、「薬膳」が持っているこれらの障害に対する高機能性は、筑波大学などで実証試験が行われその効果がある程度証明されているものの、これらの障害に対してどの程度有効かどうかは、これも各地での実際の栽培テストが必要な段階です。

連絡先:
土壌微生物に関する金澤教授への質問および「土と植物の薬膳」の入手方法について
株式会社金澤バイオ研究所 山本聡子
https://www.soil-micro.com/contact/index.php
satoccham@mac.com

引用(一部省略)はここまでです。私たち粕屋町バラサークルでも、この「薬膳」の肥効テストを始めましょう。バラの寒肥を施肥するこの時期は絶好のタイミングです。

2013年1月16日水曜日

自然から得たものは自然に還す

昨日午前、福岡市東区の篤農家 高倉さんを、粕屋町バラサークルのメンバーと一緒に訪問しました。

高倉さんとはあるクラシック音楽のコンサートで偶然知り合い、蝶ネクタイのおしゃれなお姿と、それとは不釣り合いな?ゴツゴツした大きな手に感動し、しかも有機栽培をされている専業農家で、粕屋町にも水田を持ってあるということで、すっかり意気投合しました。

訪問の目的は、もちろん有機栽培、特に 高倉さんの手作り堆肥を拝見するということです。

これが高倉さんの堆肥です。「自然から得たものは自然に還す」というお考えで、高倉さんの田畑から出た稲藁や米糠、収穫残滓、庭木の剪定クズなどが材料です。

これを数回切り返しながら1年間寝かせ、写真右が完成した堆肥です。これに等量程度の田土を混ぜれば、バラ栽培には最適かと思いました。

バラはさておき、高倉さんの広い農地の一部は有機栽培に関心のあるみなさんに無料貸し出ししてあり、そこではもちろんこの堆肥が使われています。貸し出されている農地はこの写真に写ったものだけではないそうで、それぞれの畝に「◯◯農園」と表示してあり、私の知り合いのお名前もありました。

この畑には、金子みすゞの詩「土」の看板があります。

 こつん こつんと 打たれる土は
 よい畠になって
 よい麦生むよ(以下略)

「よい麦生むよ」が、著作権者のご了解を得て「よい野菜生むよ」になっています。高倉さんらしくて微笑ましいですね。

高倉さんはとてもお元気で、手作業による堆肥の切り返しなどの重労働も苦にならないのだそうです。有機栽培や自家製堆肥に対するこだわりと自負、そして同時に、『いいんじゃないですか』というおおらかなお気持ち。

専業農家が(特に稲作では)有機栽培をすることの難しさは私にも想像できます。人知れぬご苦労もあるのだろうと思いますが、たぶん、

有機栽培というのは栽培テクニックではなく、生きる姿勢の問題だろうと思うのです。

私(たち)が学ぶべきはこれではないでしょうか。高倉さんのお話とその深いまなざしをちょっと眩しく受け止めながら、そう思いました。

その後、よく手入れされたお庭と、江戸時代に作られたというにもかかわらず少しも古さを感じさせない見事な建築に驚嘆。写真は納屋(米蔵)です。お座敷に通されて、奥様のお気持ちのこもったぜんざいをおいしく頂きました。もちろん、ぜんざいのお餅は高倉さんの有機栽培餅米です。

高倉さん、奥様、どうもありがとうございました。

「土と植物の薬膳」の肥効テスト その1

粕屋町バラサークルの「第3回 有用菌の活用講座」が、昨年11月29日に、九大農学研究院の金澤教授を講師として、粕屋町にある九大農学部附属農場内の講義室で開催されました。

教授の永年にわたる土壌微生物などに関するご研究の成果のひとつが、「土と植物の薬膳」として(株)金澤バイオ研究所(旧社名:株 ソイルマイクロバイオロジー研究所)から提供されています。優れた機能・特徴を持つ肥料なのですが、これまでは販売ルートが九大生協やネット通販など一部に限られており、残念ながらその知名度も低いままでした。また、バラの栽培に関する肥効データも必ずしも十分ではありません。

金澤教授の講座を契機に、私の知り合いのバラ栽培者にお願いして、この「土と植物の薬膳」を使用していただき、その結果をみなさんに還元(共有)しようというテストを開始しました。

テストに参加されるのはおもに九州各地の大型バラ園や公共の花壇、バラ苗生産農家や販売店、そして全国的にも著名なロザリアンをふくむ個人のバラ栽培家の皆さん方です。

バラに関する肥効テストは、連作障害や残留農薬の悪影響に対するテストを含めると少なくとも1年、あるいはそれ以上の時間をかけて実施することになるだろうと思いますが、久留米市の大洋グリーンさんではとりあえず「ビオラ」を使って肥料としての効果を試験され、その結果が出始めました。

大洋グリーン・馬場店長のご了解をいただき、その写真を転載させてもらいます。オリジナルページは、大洋グリーンのスタッフブログです。詳しくは以下をご覧ください。

超万能肥料 『薬膳』 販売始めました - 大洋グリーンブログ

左のポットには、「薬膳」(ペレット)を用土の表面に撒布してあります。「薬膳」のペレットはとても硬くできていて、水(ぬるま湯)に浸しても容易には型くずれしません。その状態で1週間以上経過してもまだしっかりしています。崩れませんが、水に触れると表面から徐々に溶け始めます。10日程度で肥効が現れているのはそのためですね。

米糠などの有機物を使って作る有機肥料、例えばEMボカシなどは、このように短期間では肥効は出ませんよね。「薬膳」は、その特徴であるHT菌を含むバクテリア類の土壌および植物に対する働きと、高密度なペレットのゆえに、即効性と緩効性の両方の働きを持っているのだろうと思っています。

下の2枚の写真はバーバラさんのテストの様子です。金澤教授の講座で頂いた「薬膳」(粉体)を昨年12月初旬に施肥しました。比較対象の写真が無いのでわかりづらいかもしれませんが、簡単に説明します。

写真左のオールドローズはバーバラさんの実家の庭に昔から植えられていたもの(品種不明)で、それから挿し木した2年生株です。同じものを畑のバラ園に5株程度植えていますが、いずれも既に葉が落ちていて蕾などもありません。これは葉色もまだしっかりしていて、さらに開花しそうな気配があります。

右のミニバラは何年も前からこの場所に植えられているもので、これまではたまに液肥などをやっていたそうです。私が驚いたのは、このミニバラの花の色です。右の写真の左上に小さな白っぽい花びらが残っていますが、これが液肥をやっていた頃の(見慣れた)花の色です。「薬膳」を入れてから咲いた花はとても鮮やかな色で、花持ちも良いようです。バーバラさんの他の鉢植えのミニバラと比較するとこの差は歴然としています。

これら2株は北に面した陽当たりが悪く寒風が吹きさらす場所にあるのですが、今日(1月16日撮影)も葉色も良好です。この地域で12月初旬に施肥するのはバラの休眠を妨げるので好ましいことではないと思うのですが、たぶんバーバラさんは「薬膳」を早く試してみたかったのでしょうね(笑)。バーバラさんの「薬膳」テストでは、他にも室内の観葉植物(コーヒーの木)や、生ゴミ処理(コンポスト)でも驚く効果が出ています。これはあらためてレポートします。

私は昨年までは牛糞堆肥と一部にEMボカシを使った(ほとんど無肥料)栽培だったのですが、土壌とそこに住む微生物に関する金澤教授の講義を聴いて、今年からは「薬膳」を使おうと思います。肥効テストの準備も始めました。今シーズンのバラの生育が楽しみです。

2013年1月14日月曜日

2013年 春の行事・作業予定(抜粋)

このページは、粕屋町バラサークル および私とバーバラの 2013年 春の行事予定、そして作業計画です。これらには多くの個人作業も含まれています。今年は昨年以上の作業が必要で、その確認のためのチェックリストです。

後記:ブログで公開する意味を失ったページですが、どのような活動をしていたか、個人的な記録として残しておきます。

今年2013年は、粕屋町バラサークル(稲永久男会長・48名)の主催、粕屋町役場(恊働のまちづくり課・環境生活課)の共催で、「環境に優しい バラのオーガニック栽培講座」が開講します。私(そら みたか)は粕屋町バラサークルの企画担当(勉強会準備係)なので、たぶんこれまで以上に多忙な年になりそうです。バラサークルのメンバーや、この講座にご理解ご協力いただきます関係者のみなさんの、ご支援・ご協力に深く感謝しております。充実した内容で、そして楽しい講座になるよう頑張るつもりです。みなさん、どうぞよろしくお願いします。

なお、「環境に優しい バラのオーガニック栽培講座」の詳細および駕与丁バラ園バラ園、粕屋町バラサークル関連の情報・行事は、ブログ「ばら日和」(箱庭のこぼさん 主宰)をメインに情報を掲載していく予定です。こちらもどうぞよろしくお願いします。

注意 以下に掲載する行事・作業予定は、天候など諸般の事情で変更される場合があります。変更される場合、バラサークルのメンバー全員が関係するものはその旨「連絡網」をまわしますが、小さな作業などは予告無しに変更される場合がありえますので、各グループのリーダーまたは準備係のそらまでお問い合わせください。

粕屋町バラサークル新年会

1月12日(土) 午後1時 篠栗町 豊栄館にて 終了
ご来賓を含む27名で開催。「自己紹介」でのみなさんのお話が印象的。今後もみなさんのバラやガーデニングに関する「おもい」を聞けたら良いなと思いました。

バラの種播き用資材の購入

1月13日(日) 午後 終了
「ワンウエイセルトレイ」と「タネ播き培土」(いずれもタキイ種苗)を購入
筑後の◯◯農園さんで、バラの接ぎ木の様子を見学。1本接ぐのに30秒もかからない手際の良さに驚嘆。

福岡市東区の有機栽培農家の取材など

1月15日(火) 午前10時半 終了
バラサークルメンバーの聡子さんや智星さんとご一緒に土と植物の薬膳を持参して、バーバラさんの知り合いの有機栽培農家を訪問する予定。楽しみです。

午後は、大洋グリーンさんとスワ肥料店さんを訪問予定。 終了

建設中のパーゴラ2棟の仕上げ(そら個人作業)

1月16日(水)~17日(木) 朝9時から そらの畑 風邪気味で咳が止まらず、今日(16日)午後は仕事の打ち合わせもあるので大事をとって、沈。

ツルバラの誘引と植え付けなどの作業は明日以降に持ち越し。

夕刻、「粕屋グリーンセンター」さんを訪問。有機肥料に関する話題で盛り上がりました。バーバラさんは、昨秋播種できなかった「ツルありスナップエンドウ」の苗12株を購入。私は「ビオラ」苗6株を求め、これは「薬膳」とその他の肥料の比較テストをするためです。 終了

バラの種まき準備/お茶会

1月18日(金) 10時~正午前 そらの自宅 悪天候とそらの体調不良により19日(土)に変更 終了
晩秋に採取し冷蔵保存しているローズヒップからタネを取り出し水洗いする暖かい室内での軽作業
栽培品種と来年用ノイバラ台木のタネを準備していますが、今年の量は去年よりもかなり少ないです。たくさん播いてもムダになるだけなので。

必要な道具:台所用ボール 薄手のゴム手袋 タオル
バラの種まき(セルトレイ)方法の説明 希望者にはタネを分配
発芽抑制物質を洗い流す時間(2晩程度)が必要なので当日の種まきはできません。

昨年の実生苗作り(畝に播種)は予想以上に好結果で発芽率が高く、その分「間引き」がタイヘンでした。
昨年の作業記録「バラの実生苗を作ろう」「バラの種ばら播き

今年は、かのや花*薔薇*会(はな*はな*かい)徳田さんのアドバイスを頂いて、移植が楽なセルトレイに播きハウスに置きます。 バラサークルの今後の技術目標のひとつとして「バラの交配」を考えていますので、実生苗作りはぜひともマスターしたい技術です。

薪ストーブのある暖かい部屋で、お茶を飲みながら、おしゃべりを楽しみながらの作業です。もしお庭にローズヒップが残っていれば、持ってきてもらうとありがたいです。

九大農学部附属農場前花壇にマルチング

1月18日(金) 午後 現場 悪天候により来週に変更
「かすやの里」などを移植した花壇に広葉樹のチップを入れます。この部分の剪定は、12日午前中に上冨副会長や大津さんと一緒に作業を終えました。

台木用ノイバラの挿し木畝立て(そら個人作業)

1月19日(土) そらの畑 悪天候により来週に変更
ベッド幅100cm X 畝長1200cm 株間20cm X 4条 計240本
マルチ・トンネル 昨年と同様

「町長と語ろう」

1月22日(火) 午後1時集合 粕屋町役場 バラサークル役員
「環境に優しい バラのオーガニック栽培講座」と5月の鹿屋市訪問について

穂木の採取

1月23日(水) 9時~10時 駕与丁バラ園
2月2日の「デービッドさんのガーデニング講座」(接ぎ木実習)のための予備の穂木を準備。
バラサークルのジャンパー着用。時間を厳守し、身勝手な個人行動は禁止です。昨年、残念ながらそのようなメンバーがいて、役員会において「その人は自主的に退会してもらうよう促す」という決定がされました。

なお、根頭癌腫病に侵された株を穂木に使うのは危険です。そのことは最近バラ苗生産者からもあらためてお話を聞きました。いずれ勉強会でそのお話(実態)を聞けるチャンスがあると思います。
『癌腫病? だいじょうぶだよ、そんなに神経質になることはない』という態度も一部に見受けられますが、私たちの身近な場所に蔓延している癌腫病の実態を知れば慄然とせざるを得ません。

私のバラ園にも根頭癌腫病に侵された株がありました。また残念ながらそれが疑わしい株が複数あります。私の所だけでなく、バラサークルメンバーのお庭を含む町内各地の花壇にも、それらしい株がいくつも見受けられます。バラは、特別なことをしなくてもきちんと土作りさえすれば、のびのびと育つものです。その好例がグリーンパークバラ園。悪例は、ベーサルシュートの発生が少なく老化が早く進みイジイジした感じの株。残念ながらこのような癌腫病が疑わしい株はいっぱいありますね。

『咲けば良いのだ』という考えは捨てましょう。根頭癌腫病対策は容易なことではありませんが、まず『私たちの身近なところに根頭癌腫病を増やさない』ということを心がけましょうよ。
猿渡先輩は、根頭癌腫病の対策のテストを開始されたそうです。私は、バラサークルの(新入会員)智星さんと一緒に、九大農学部の金澤教授が開発された "HT菌(超高熱発酵菌)" を利用して病原菌である "Agrobacterium tumefaciens" を抑制できないか、金澤教授のアドバイスを頂きながらテストする予定です。

根頭癌腫病に関する情報:
「自然土壌細菌を利用した植物根頭がんしゅ病防除法」
広島大学大学院先端物質科学研究科 山田 隆 教授

台木用ノイバラの挿し木

1月23日(水)10時半(駕与丁バラ園の作業終了後)から随時 そらの畑
来年の接ぎ木の台木にするノイバラを約240本挿し木します。今回も、台木は実生と挿し木の2種類を準備します。
駕与丁バラ園での作業が終了次第、そのままそらの畑に移動して作業します。

240本を挿し木するには数日かかると思いますが、24〜26日以降の空き時間を利用して実施します。
昨年のこの作業は「活着率100%」でした。台木の挿し木に興味のある方は、短時間でもいいので遊びに来てください。

注意:24〜26日の挿し木作業や、1月27日(日)~29日(火)の毎朝9時から予定している接ぎ木用台木(約200株)の掘りあげと調整に参加される場合は、前日(あるいは当日朝)に、確認の電話を入れてください。

駕与丁公園バラ園 冬の大剪定

1月24日(木)~25日(金) 9時から 駕与丁バラ園
昨年は、バラサークルメンバーは初日の午前中だけの作業でしたが、環境生活課のみなさんは午後も、そして翌日も作業してありました。24日午後は役員会ですが、可能な限り協力したいと思います。

接ぎ木用台木(約200株)の掘りあげと調整 スタンダード台木の移動

1月27日(日)~29日(火) 毎朝9時から そらの畑
必要な道具:スコップ・剪定鋏(根切り用)
作業量が多いので3日間の作業になります。寒風が吹きさらしの畑はとても寒いので、しっかり防寒しておいで下さい。

台木の枝は1月23日(水)に切り取り、挿し木の穂木にします。この日は、掘りあげた枝の無い株の長い太根を切り、ざっと根を洗って5本にまとめビニール袋に入れていきます。この辺りは前年(下の写真)と同様です。

約200株と量が多いので、ちょっとつらい作業かも。作業に参加したメンバーは台木を優先的に選べるようにしたいと思います。

かのやバラ園での「デービッドさんの第6回ガーデニング講座」

1月31日(木)〜2月1日 
最終打ち合わせを兼ねて鹿屋市を訪問してきます。この間は作業ができませんので、1月30日(水)までに準備を完了しておく必要があり、いちばん気になるのは27日(日)~29日(火)にかけて作業する接ぎ木用台木(約200株)の掘りあげと調整です。『この期間がもし悪天候だったら・・』と思うとゾッとします。
なお、この2日間のそらへの連絡はバーバラさん経由でお願いします。

2月定例会・デービッドさんのガーデニング講座

2月2日(土) 9時半~16時 サンレイクかすやクラフトルーム 詳細別記事
午前10時半から正午までは講座。 午後は接ぎ木実習です。 昼食は弁当を手配しますが、お茶やおやつ類は各自ご持参ください。

この講座には、かのや 花*薔薇*会(はな*はな*かい)の徳田さんも参加されます。徳田さんは "ローズ・コンシェルジュ" の資格を持ってあり、イングリッシュ・ローズの知識はもちろんのこと、バラを含むガーデニング全般にとてもお詳しい方です。昨年6月、ばら日和に「花*薔薇*会 徳田さんのお庭」という記事を投稿したことがあります。徳田さんのお庭は様々な工夫がしてあり、私は鹿屋市を訪問するたびに欠かさず徳田さんのお庭を拝見しています。365日オープンガーデンで、地域の中でみなさんに喜ばれながらのご活動は、4月から始まる「環境に優しい バラのオーガニック栽培講座」が目指そうとするものの好事例です。

5月中旬に予定している春の視察旅行では、この徳田邸も訪問する予定です。

デービッドさんと徳田さんを囲む懇親会

2月2日(土) 17時~ 志免町南里4-12-12 「松活」092-936-3818 にて
会費¥3,500  送迎バス サンレイクかすや 16時30分発
講座で使用した道具類や台木は翌日までサンレイクで預かります。

デービッドさんも徳田さんもとてもお酒に強いのですが、これは単なる「飲み会」ではありません。5月中旬の春の視察旅行では、NPO法人"ローズリングかのや" さんや "花*薔薇*会"さんとの共催で、 シンポジューム「テーマ:バラを活かしたまちつくり」と、交流・懇親会を計画しています。これがより充実した楽しいものになるようにあらかじめお互いに挨拶をしておきましょうという意味もあります。みなさん、どうぞよろしく。

接ぎ木作業と、接ぎ木苗の植え付け(そら個人作業)

2月3日(日)〜4日(月) 9時~正午 そらの畑
昨年10月16日に挿した栽培品種のバラの鉢上げをします。難しい時期の挿し木であることや、穂木の状態も関係して活着率は(たぶん)60%程度です。全滅した人は無いはずです。この時期の鉢上げが最適かどうかはわかりませんが、畝の都合で全部を鉢上げします。

第2回 庭作り講習会 と 第4回 バラの写真講座

2月13日(水) 9時~正午 サンレイクかすや マルチメディアルーム
庭作り講習会 講師  久芳さん 向井邸と神田邸の事例研究(取材済み)
バラの写真講座講師  そらさん これまでに撮影した写真の合評会

向井邸と神田邸の事例研究では、それぞれご夫妻でご出席いただけないかお願いしています。ガーデニングを知識やテクニックだけで考えるのではなく、『美しい花が咲いた喜びを、家族で、友人と、ご近所のみなさんと、そして地域社会の多くのみなさんと共有しよう。美しい花が生み出す笑顔、それをいっぱい拡げよう』と願っているからです。

第1回 庭作り講習会では、瀧北邸を取り上げました。瀧北邸では『美しい花が生み出す笑顔、それをいっぱい拡げよう』ということが既に実現しています。今後はお庭の規模などには関係なく、「ガーデニングが生み出す笑顔」をキーワードに、さらに事例研究を進めていこうと思います。

バラサークルの稲永会長には、「粕屋町内の優れたガーデニング事例を調べ、そのご努力を顕彰し、粕屋町内にさらにバラや草花を(つまり "笑顔" を)増やしていく契機にしよう」という計画もあるようです。大賛成です。

注目:今年の粕屋町バラ祭り(5月12日 駕与丁公園)のポスターに、私たちが撮影したバラの写真が使用される可能性が出てきました(未定)。これが実現するととても嬉しいし、今後の励みにもなるので、昨年みなさんが撮影したバラの写真を持ち寄って、その準備を始めましょう。

秋の挿し木 鉢上げ

2月16日(第3土曜日) 午前9時から そらの畑

「環境に優しい バラのオーガニック栽培講座」開講式と第1回講座

4月20日(第3土曜日) サンレイクかすや会議室(詳細別記事

粕屋町バラ祭り

5月12日(日) 駕与丁公園
バラサークルの参加内容(展示や新苗の植え付けデモなど)企画中

平成25年度 春の視察旅行

5月中・下旬1泊2日(日程調整中) 鹿児島県鹿屋市~指宿市(詳細別記事)