2011年11月7日月曜日

カニ殻とキトサンと放線菌

田主丸の「スワ肥料店」さん(0943-72-3624)から「カニ殻」を購入してきました。「いぶし銀のバラ屋」のバラ息さんに教えていただいた資材です。バラ栽培農家は根頭癌腫病の対策(など)にこれを土壌に鋤き込むのだそうです。

砕かれていますがその大きな破片は1cmを超えます。写真には写っていませんが微粉末も多く含まれています。手に取って臭いを嗅ぐと「魚の干物」と同じ臭いがします。

さて、これをこのままの状態でみなさんのお庭に撒くのはいかがなものでしょう? いったん放線菌で「土ぼかし」にしたほうがいいのかも。では、その方法は?

バラ栽培農家がカニ殻が使用する理由は、その中に含まれる「キトサン」と関係があるのだそうです。バラサークルのメンバーで「キトサン」(クエン酸溶液)を使用されている方も多いようですね。

私は使ったことは無いのですが、通販の宣伝記事には「バラの挿し木を成功させるキトサン」とか「バラの黒点病にキトサン」ってのがありますね。(なぬ?バラの挿し木にキトサン? 試す価値有りや無しや?)

- Wikipedia「キトサン」より一部引用;

工業的には主として、カニやエビなどの甲殻類の外骨格から得られるキチンを、濃アルカリ中での煮沸処理等により脱アセチル化して得る。

バラ栽培農家はキトサン(溶液)ではなくカニ殻を直接土壌に鋤き込みます。これは土壌中に存在する放線菌を利用してカニ殻のキチン質(キチン+キトサン)を分離・変換し、結果としてキトサンが土壌の中で効果を発揮するという構造でしょうか。

- Wikipedia「放線菌」より一部引用;

放線菌は特に抗生物質を生産する菌が多いので重要である。(snip) 放線菌はカニ殻やエビ殻等の甲殻類に含まれるキチン質と呼ばれる物質を好むものもある。このキチンはキチナーゼという酵素(そら註:この酵素は放線菌が作りだす)によって分解され、糸状菌等の病原菌の活性を抑制する効果があり、農業や園芸においてEMぼかし等の肥料に大量に用いられている。特に冬など寒い季節や落ち葉の下の寒い場所を好む。竹林など多くの場所に生息している。

もし放線菌を使ってカニ殻を土ごとぼかすならこの季節は最適ですね。畑の隅に猟友会によって仕掛けてあったイノシシ捕獲用のワナ(檻)ですが、ぜんぜんかからないから孟宗竹林の奥に移動されました。で、イノシシをおびき寄せるために竹林のあちこちに米糠が撒かれているのですが、これに放線菌(だと思う)のみごとなコロニーができています。土着菌なら最高?だそうですから、カニ殻+竹林の山土+放線菌のコロニー+籾殻燻炭+少量の米糠で「土ごとぼかし」を作るのはどうでしょう? ちなみに、竹林の山土(竹の腐葉土混じりの赤土)は、アサガオ栽培の愛好者にとってはとても優れた培土なんだとか。でも(放線菌は種類が多いそうだし)うちの竹林の放線菌にとってカニ殻は初めてのごちそうだろうから、うまく分解できるのかな?

ともあれ、おもしろそうですから私はこれを試してみます(そら版”オーガニックは楽しいよ”)。でもこれはテストで、基本は畝にカニ殻+アクアリフト(放線菌 好気性+通性嫌気性)です。

どのように使うかにもよりますが、庭植えのバラの場合は1株あたり1回 0.5Kg もあれば十分ではないでしょうか。もっと少量でもいいのかも。放線菌はどこにでもいるので、まず庭の隅に浅く少量のカニ殻を鋤き込んで様子を見るのがいいでしょうね?「放線菌はカニ殻があると爆発的に増える」とどこかに書いてありましたが、さて目に見えるほどの土の変化があるのでしょうか、どうでしょう?

パワフルアミノ」も購入してきました。詳細は明日投稿します。

1 件のコメント:

  1. そらwrote;
    > (そら註:この酵素は放線菌が作りだす)によって分解され、
    すみません、訂正です。この「キチナーゼ」という酵素は放線菌が作りだすのではなく、植物自身が自己防御機構として作る酵素のようです。いい加減なことを書いて申し訳ありません。
    参考:
    「キチナーゼ、グルカナーゼの生体防御における役割」
    http://www.glycoforum.gr.jp/science/word/glycobiology/PS-A04J.html

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