10月22日から始まる福岡バラ会の「第139回 秋のばら展」まで2週間。私のハウスでは、秋のバラが開き始めた。
ハウスでは、ばら展のコンテストに出品予定のHTを栽培している。福岡バラ会メンバーのみなさんより数日〜1週間早く剪定を始めたからだろうが、コンテストまで2週間もあるし、今後も晴天・高温傾向が続くようなので、このままでは大半の花が会期前に咲いてしまうかも。でも、今となっては如何ともし難い。
2週間前のこの時期は「糸目」が見え始める程度が適当と思うが、まだ蕾が小さい状態のステムもあるし、開花時期はあまり気にせず、静かに見守っている。
DONE:
- 珪酸塩白土「ソフトシリカ ミリオン」 10㌘/10号鉢。全株の表土に散布し灌水。
目的は花色を鮮やかにするため。珪酸塩白土がなぜ発色を良くするのか、その機序(メカニズム)がわからないが、効果があるのは確か。私だけでなく会員の I さんも同意見。 - 二価鉄「鉄力あくあF10」 4000倍 灌水に混和
クロロシス傾向がある品種=エレガントレディとジェミニ。これは片親が異なる姉妹なので、品種の特性もあるのかも。 - 液肥「マイローズ バラの液肥」 800倍 育ちが悪い(葉が小さい)品種=ミスターコジマ、香久山
- 鉢の移動、回転
- 畑(畝)の除草(ノロノロと僅かながらも進行中)
鉢の回転について
植物の茎が光の方向に伸びる性質を「光屈性」と言います。日の出から日没まで光を遮るものが無い露地植えの環境では特に問題にならないのかもしれませんが、私のハウスでは真昼の5万ルクスを超える光を遮光する影響なのか、茎(花)は西を向きます。茎(花)が傾くと、花の芯がセンターからズレる(偏芯する)ので花形がきれいではありませんし、葉の展開もバランスが崩れます。これを避けるために、茎や蕾の状態を見ながら、数日おきに鉢を90度、あるいは180度回転させています(これまではそうしていました)。
例年ばら展前の数週間は、この茎の曲がりの修正が一仕事だったのですが、今年はうどんこ病対策として、強い光で殺菌するために遮光ネットを展開する時間が大幅に減りました。その結果、うどんこ病の発生も光屈性による茎の曲がりも、これまた大幅に減りました。強光線が引き起こす「活性酸素の発生が原因の葉の老化」は見受けられません(今までの苦労は何だったんだ/笑)。今秋はステムが真上に伸びているものが多く、鉢の回転や支柱は僅かで、添え木は今のところゼロです。
「光屈性」は、植物ホルモンの「オーキシン」が深く関係しているのですが、そのメカニズムについては "Tri iT"の「高校生物の映像授業」がわかりやすくまとめられています。 「高校生物の授業」と侮れませんよ。
高校生物|植物生理|植物ホルモンと環境応答|
「とつけむにゃあ」は作出者の福島先生に見てもらおうと期待していたのに、剪定方法が拙かった(切りすぎた)のと、殺ダニ剤の薬害で葉が傷んでしまい、残念。あと2週間で新葉と花が展開するだろうか。とつけむにゃあバラだから、案外・・と甘い期待。
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