私の鉢植えの施肥量の現状を、鉢底から流れ出る 排水のECを計測する ことでチェックし、株の生育具合(特にステム先端の葉の状態)を重ね合わせて判断する。
株 番号 | 品種名 | EC ㎲/㎝ | pH |
---|---|---|---|
62 | ロイヤルハイネス | 3572 | 6.85 |
108 | あけぼの | 2862 | 6.75 |
109 | ミスターコジマ | 3470 | 6.74 |
115 | クリスチャン・ディオール | 4588 | 6.63 |
131 | ロージークリスタル | 3268 | 6.64 |
133 | ロージークリスタル | 4134 | 6.45 |
233 | ホット神崎 | 3268 | 6.89 |
319 | カノープス | 4588 | 6.57 |
354 | スーパー・ディオール | 3470 | 7.06 |
371 | ロージークリスタル | 3268 | 6.64 |
現状の分析
5月の一番花の後の施肥(いわゆる"お礼肥")が不十分で、うどんこ病の発生もあり、生育は例年より悪かった。
8月上旬から施肥を始め、現在はそれを反映した 高EC値 になっている。
例年、剪定前のこの時期は平均値で 2000㎲/㎝ 程度。
註:1000㎲/㎝と1500㎲/㎝の差はかなり大きく影響するが、3000㎲/㎝と4000㎲/㎝の差はさほどでもない。
高EC値=肥料過多の症状
8/18に塗布した「ビーエー液剤」の影響があるのかも
剪定後に芽が動き出し元気の良い新梢が出るために、この時期の高EC値は構わないと思う。この後、徐々にECを下げていく。花芽形成は新芽が2㎝伸びる1ヶ月後と推察しているので、その頃までに 1800㎲/㎝、最終目標値は品種によって異なるが 1200㎲/㎝ 前後に下げたい。
高EC値を下げる方法
地植えと異なり鉢植えはECのコントロールができるのがメリット。私は「クエン酸」を使用するので、簡単とは言えないものの不可能な目標ではない。あらかじめ作っておいたクエン酸2%水溶液を、pHが6.0になる量を用水に加え、灌水。回数を重ねれば2000㎲/㎝を切るのは比較的容易。1500㎲/㎝以下にはなかなか下がらないが、栽培的にはそれでもOK。
クエン酸については昨日8/28の Field Note|「く溶性肥料を 液肥にする」でも参考資料として紹介したが、 「クエン酸の発根作用機作」:日本植物生理学会|みんなのひろば|植物Q&A がおもしろい。「クエン酸(などの有機酸)は土壌中の栄養素の溶脱現象を無視できない」程度に引き起こすのだそうだ。実感として納得。
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