秋の剪定時に葉が一枚もない
これは「カノープス」の6年生株。管理が拙く、枝の上部にも葉が全く無かったが、とりあえず剪定。
芽出し鋏やビーエー液剤は使わないで管理。葉がある株と比べると1週間〜10日遅れて発芽した。意外なことに枝の先端ではなく、まず古枝の中間部分から発芽した。各枝の先端にも元気の良い芽が見えている。
「カノープス」は遅咲き品種なのでコンテストには間に合わないし、『秋の花のために一枚でも多くの葉を残す』というのが定説だから、このような枝には佳花は咲かないだろうが、とりあえず発芽したので嬉しい。
これら葉のない枝は、発芽箇所の上でカットした。
それにしても、塊茎や塊根のような明確な貯蔵器官を持っていないバラの場合、発芽するためのエネルギーはどこにどのような形で貯め込んでいるのだろう?
光合成のカルビン・ベンソン回路の最終産物はGAP(グリセルアルデヒド3-リン酸)、それが葉緑体から細胞質に運び出され、フルクトース6-リン酸を経てスクロース(ショ糖)に変換されて、細胞壁(セルロースの材料になる)や、エネルギー(ATP)を必要とする成長器官、貯蔵器官(アミノプラスト)に転流する。
「転流」 - 光合成事典 によれば;
バラ科の植物はショ糖に加えてマンニトールやソルビトールなどの 糖アルコール を転流する。
「糖アルコール」なのか。だからバラの剪定クズは半生木でもよく燃えるんだ。これが私が理解できる範囲。笑。
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