このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙く、論理も雑駁で、誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

お知らせ

バラの育種 を仲間と共に学びたい初心者を対象にした オンライン勉強会 を計画中です。

オンライン ミーティングシステム "Zoom" を利用して、月2回(年間20回程度)の開催で、 参加費無料の勉強会です。

内容は「ばらの育種オンライン勉強会」 案内ページ をご覧ください。
11月23日追記:勉強会で使用するテキストに関して重要な変更をしています。



2021年9月30日木曜日

現地検討会

福岡バラ会の「薔薇研究(糟屋)三人組」が久しぶりに顔を揃えて現地検討会をした。テーマは、10月23日〜25日に福岡市植物園で開催される福岡バラ会の「秋のばら展」出品に向けての、HTローズなどの栽培管理について。

冷たいおやつだけでなく、資料やノート持参で、しかもあらかじめ検討項目を準備されている、その熱心さに敬服。

もちろん私のバラが検討対象で、『葉が綺麗』という以外にはこれといった褒め言葉が出ない中で、唯一好評だったのが、下の写真の株: フロージン'82 1982年 ドイツ Mathias Tantau, Jr. 作出。

フロージン'82 整枝前
 整枝前 ステム4本
フロージン'82 整枝後
 整枝後 ステム3本

好評だったのは私の肥培管理ではなく(笑)、この フロージン'82 そのもの。美しくバランスの良い葉と、素直にまっすぐ伸びるステム。難を言えば現時点ではステムがやや太いだろうか。

これは福岡バラ会の今年の「配布苗」、つまり新苗。苗が良かったのか、肥培管理が適切だったのか(その両方ということにしておこう)良い育ちをしている。苗は5号ロングスリット鉢だったが、リッチェル10号に鉢増しするときに噛ませた割竹がそのまま。7月に外してそこに新しい培養土を入れる予定だったけど、育ちが順調だったので実行せず。4本ともにベーサルシュートで、2段目の "sweet point"(段中程の節間が短い部分)で剪定。

左の写真にステムが4本あるのは、中央のステムがまだ小さなベーサルシュートの段階で "このままでは強すぎる" と判断し、やや遅れて出た1本を養分を分散させるための「捨て枝」として残したから。これは今日の検討会終了後に切除して3本仕立てにした(写真:右)。

仲間がいれば喜びは三倍

縁あって福岡バラ会で出会い、数年を一緒に過ごし、そしてこの秋のばら展後には、それぞれが自分の道を歩む。

久しぶりに、ハウスに笑い声が。ありがとう。




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