このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2021年9月19日日曜日

十三夜の月

DONE:

  • 早朝 「カリグリーン」散布
    「鉄力アクアF10」と「カルクロン」を添加。いずれも標準濃度。計43㍑。
    日の出時のハウス内気温24.5°C 湿度65%。陽が昇ると急に温度が高くなり30°Cを超えたが、その頃には葉面は乾いていて問題なさそう。

  • 午前中 修正剪定 芽かき
    一昨日「芽出し鋏+ビーエー液剤は全く効果が無い」と書いたが、よく見ると小さな芽が動き始めている。でもこれではコンテストに出品するのには間に合わない。「芽出し鋏」は剪定予定日より10日ほど前倒しして処理するのが良さそう。

    「ビーエー液剤」は効果が無いどころかステム全体に発芽効果があるようで、処理したステムは多くの節から新芽が出ている。8月下旬の施肥による高EC値も相まって発芽を促しているのだろう。

    この高EC値を示す養分を1芽に集中させるのはまずいと思うので、不要と思える芽も現時点では意図的に残しているものが多い。本命の芽の花芽形成が終わるのを待ち、さらにその後の生育状態を見てから1本化する。

    四季咲き性バラの場合、花芽形成が行われるのはかなり早く、新芽がホンの数センチ伸びた時点で、茎頂分裂組織には既に葉だけでなく花の原器が形成されているのではと考えている。

  • 夕刻 「マグホス」(クエン酸水溶液)灌水 TDS:253ppm pH=6.3
    「マグホス」は多木化学の苦土過燐酸石灰で、リン酸17% 苦土3.5%と、保有成分としてカルシウム ケイ酸 鉄 マンガン 亜鉛 モリブデンを含む。"く溶性"なのでクエン酸2%水溶液に溶かしたものを灌水に加えて使用。TDSやpHはチェックしていたが、その "量" が不足だったようで、いくつかの品種の下葉にマグネシウム欠乏と思われる症状(写真下)が出た。葉脈間が黄変するのが特徴。

これに懲りて、「定量化」を模索中。


明日から彼岸の入り。日が暮れるのが早く感じられるようになった。  畑からの帰路、十三夜の月が出ていた。


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